▲左から岡部誠騎手、吉原寛人騎手、森泰斗騎手、矢野貴之騎手、吉村智洋騎手(撮影:大恵陽子)
ダービーのことはダービージョッキーに聞け!ということで、netkeibaでは地方競馬を代表するトップジョッキー5名による日本ダービー予想を公開!5名合わせて1万5000勝以上を挙げ、それぞれに地元のダービーを制覇した名手は、今年の日本ダービーをどのように見ているのでしょうか。
森泰斗騎手(船橋)、矢野貴之騎手(大井)、岡部誠騎手(名古屋)、吉原寛人騎手(金沢)、吉村智洋騎手(園田・姫路)に日本ダービーの注目馬と、ダービーの重みや難しさを伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
森泰斗騎手「勝ち馬の目標になりながら、王道競馬をした」イクイノックス
▲森泰斗騎手はイクイノックス!(撮影:大恵陽子)
──3年連続で地方競馬全国リーディングに立った森泰斗騎手(船橋)の注目馬は皐月賞2着のイクイノックス。
森 2着だった皐月賞は約5カ月ぶりの長期休養明けながら十分に目途が立つレースだったと思います。勝ったジオグリフが完璧に立ち回ったのに対し、イクイノックスはその目標になってしまいましたが、王道の競馬をしたと思います。
府中に舞台が変わるのはプラスだと思いますし、休み明けをひと叩きされて上積みも見込めます。距離が延びてマイナス面はないように感じます。
──森騎手自身は2017年の東京ダービーをヒガシウィルウィンで制覇している。
森 東京ダービーを勝った時はすごく興奮しました。
南関東三冠の一冠目・羽田盃でJRA2勝から移籍初戦のキャプテンキングに負けて、南関ファンの気持ちが地方デビューのヒガシウィルウィン寄りになっていることを肌で感じていました。そして大一番で逆転できたことが、レース後の場内のすごい雰囲気につながったんじゃないのかなと思います。あんなに上手くいくとは思っていませんでしたが、羽田盃から1カ月弱という短期間で状態を持ち上げた故・佐藤賢二調教師の力量を感じた一戦でした。
ここ4年はなかなか勝てていませんが、もう1回勝ちたいレースですね。