昨年はシャフリヤール(写真右)が優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
2015年以降、ダービーのトラックバイアスと馬場コンディションは以下の通り。
2015年(勝ち馬:ドゥラメンテ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「超内有利」
2016年(勝ち馬:マカヒキ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「超内有利・ 」
2017年(勝ち馬:レイデオロ)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「内有利・前有利」
2018年(勝ち馬:ワグネリアン)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「 ・前有利」
2019年(勝ち馬:ロジャーバローズ)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「内有利・前有利」
2020年(勝ち馬:コントレイル)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「内有利・ 」
2021年(勝ち馬:シャフリヤール)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「外有利・ 」
馬場コンディションは一貫して「軽い〜稍軽い」の間。軽めの馬場コンディションで行われている7回のうち5回は「内有利」もしくは「超内有利」。3回を「前有利」と判定。レース傾向としては内枠、内を通る馬。先行が恵まれやすい。
3年前、単勝93.1倍の12番人気ながら勝利したロジャーバローズは1枠1番から先行し強気の早仕掛け。当時「ウマい馬券」にて公開した予想でもロジャーバローズを◎に推奨していたように、このレースの傾向を示す象徴的な馬だった。
しかし、昨年は今までとはトラックバイアスが一変。「外有利」のトラックバイアスになった。
1着馬から3着馬までが上がり1位を出した馬。6着までに入った馬のなかで断然人気で敗れたエフフォーリア以外の5頭が5枠より外の二桁馬番。
直線の伸びが勝負を分け、内を通るアドバンテージはなかった。これまでのレース傾向とは真逆といっていい馬場状況である。
当時の「ウマい馬券」でも指摘したように、最近の東京芝は末脚の重要度が非常に高い馬場になっている。ダービーの傾向も昨年をターニングポイントとして今後はこの傾向がスタンダードとなっていく可能性が十分にある。
先週のオークスも上がり1位が1着、上がり2位が3着。1着のスターズオンアースは8枠。
当日の東京芝1800m以上では3着内に好走した馬が全て上がり5位以内。上がり1位の馬は全てのレースで3着内に好走した。
今週からはCコース替わり。週末は金曜が降雨の予報となっているが、土日は晴れ。特に日曜は気温も上がりそう。
先週よりも軽い馬場コンディションになりそうだ。さらに今週はコースが替わる。今の路盤であれば、昨年同様直線で高速上がりを出すことが要求される。内を通るよりも、外をスムーズに走らせた方が末脚を発揮しやすいトラックバイアスになる。末脚のしっかりしたタイプ、なかでも外枠から狙いたい。
ダノンベルーガに期待(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ダノンベルーガの前走皐月賞はトラックバイアス「超外有利・ 」と判定。当日の中山芝は重めの馬場コンディション。3着内に好走した15頭のうち14頭が5枠より外だったように、圧倒的に外枠が有利な状況。最内枠からでは絶望的だった。
また、2走前で重めの馬場コンディションにも対応して重賞を勝利しているものの、軽めの馬場コンディションだった新馬戦ではこの時点でGI級を予感させる内容を示している。
軽い馬場コンディションでの高速上がり勝負にも対応可能な裏付けがあり、前走からの巻き返しは必至。想定されるトラックバイアスならば外が有利。自身がスムーズに能力を発揮するためにも外枠が理想。
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