
▲ゴール前の大接戦、そのあと騎手はどんな話をしている?(c)netkeiba.com
今週は、ユーザーの皆さんからの質問に3つお答えします。ハナ差の大接戦は、乗っているジョッキーたちでもどちらが勝ったかわからないと言います。「どうか勝っていますように…」そんな祈りを込めて、ゲン担ぎのようにいつもあることをするそうで…!
さらに、今春の重賞戦線では伏兵で馬券に絡むことの多いミルコ騎手。「単勝人気と実力は別物」という、ミルコ騎手の持論にも迫ります。
(取材・構成=森カオル)
Q「ハナ差の接戦になったとき、スローVTRで観てもどちらが勝っているのかまったくわからないときがありますが、騎手の方々は感覚的に「勝っている」「負けている」というのはわかるものなのでしょうか? ミルコ騎手騎乗のレースでは、ジュエラーの桜花賞が印象的です」(グレート・パックンチョさん)
ミルコ アタマ差あればわかります。ハナ差でも馬体をピッタリ併せていたらある程度はわかるけど、少しでも離れていたらまったくわからないよ。ジュエラーのときも、まったくわからなかった。ゴールの瞬間は、僕のほうが頭が下がっていたような気はしたけど…。
──本当に頭の上げ下げでしたよね。写真判定もものすごく長かった。そういったレースでは、よく1、2着のジョッキーがゴール後に言葉を交わしていますよね。やはり「どっち?」みたいな?
ミルコ そう、「どっち? どっち?」って。そのときに心のなかで「勝っているかな」と思ったとしても、写真判定の結果が出るまでは絶対に「勝っているかも」は言わない。僕もそうだけど、みんな