▲話題の「マルトレ」に佑介騎手が挑戦! (C)netkeiba.com
幸英明騎手とボートレーサーの丸野一樹選手をゲストにお迎えしてお届けしてきた「アスリートのトレーニング対談」。今回は対談場所から飛び出し、丸野選手が「マルトレ」に励んでいる「YAGI SPORTS GYM」に潜入します!
ジョッキー界でも話題の「マルトレ」ですが、その内容は超斬新! 担当の八木賀史トレーナーに、理論や狙いをわかりやすく解説いただき、佑介騎手がいざ実践。
“まるで動物”のような動きを見せる丸野選手に、佑介騎手もプロ根性でついていくのですが…!? 「アスリートのトレーニング」の最前線を、動画でたっぷりとお届けします!
(取材・構成=不破由妃子)
※次回のゲストは、一年ぶりの実戦復帰間近の北村友一騎手。大怪我と戦い続けたこの一年。北村騎手はどうやって、自分を奮い立たせてきたのでしょうか。落馬当時のマル秘エピソード、超過酷な入院生活、クロノジェネシスの引退……胸の内を赤裸々告白。公開は来週6/8(水)からを予定しています。
トレーニングは脳へのアプローチから!
netkeibaをご覧のみなさん、初めまして。『YAGI SPORTS GYM』の八木賀史です。
ラグビー、野球、マラソン、水泳などなど、体を動かすことがとにかく好きで、気づけばパーソナルトレーナーとなり早25年。基本的にスポーツが好きなので、競馬もよく見ています。どの競技にも言えることですが、プレイヤーたちは本当にすごい。彼らへの尊敬が、僕自身の向上心につながっています。
最近は、ジョッキーの方たちのご来店も増えてきました。ますますジョッキーの動きからは目が離せませんし、こういうトレーニングを取り入れたらさらに動きがよくなるのではないか、今度ジムにきてもらったらこういう動きをやってもらおうなど、僕自身のアップデートも止まりません。
僕のトレーニングは、まずは脳を元気にすることから始めます。筋肉も神経も、脳からの命令で動いていますからね。脳の栄養になるのは酸素と糖しかないので、まずはいかに酸素を脳に送ってあげるかが重要で、脳が「さあ、動くぞ」という状態を作ってからトレーニングに入らないと意味がないと思っています。その次は目。実は、70%は「目」で体は動いているんですよ。ちなみに、バランスを取っているのも目です。
目と、耳のなかにある前庭覚(揺れ、傾き、スピード、回転、重力を感じる感覚)、体性感覚(皮膚感覚と、手足の運動や位置を伝える深部感覚の総称)の3つの感覚を強化して、初めていろいろなトレーニングができる。だから僕のトレーニングは、前半はとくにこの3つに特化したメニューをいっぱいやります。普通のトレーニングとは全然違いますが、僕自身も声掛けを頑張りながら、楽しくどんどんこなしていってもらう感じです。
僕が目指しているのは、楽しくて効果が出て、それが結果につながるトレーニングです。アスリートのみなさんが生きているのは、シビアな世界ですからね。命を懸けて頑張っているのに、お金を稼げないと意味がない。ですから、トレーニングしたことによって、何かを手に入れてほしいというのが僕の願いです。そのためには、僕らもプロとして、これからも「結果を出せるトレーニング」を追い求めていきたいと思っています。
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