的中に大きく近づける今年の4択
エプソムカップといえば、「4歳馬を買え」と書くのが年中行事だった。降級がなくなる前のラスト10年、2009〜2018年の4歳馬は[7-5-2-18]。10回中7回勝っているのだから勝率で5歳以上を圧倒していたのは当然として、複勝率も4歳馬43.8%に対し5歳13.6%、6歳18.4%だったので、4歳馬を重視せざるをえなかった。
2019年の降級廃止時には「今年から本来準オープンに下がっていたはずの4歳馬がオープンのままとなってここに出てくるので疑う必要も」みたいな話を書いたのだがこれが劇的な裏目。2頭しかいない4歳馬のワンツー、しかも2頭とも前年までなら降級していた馬だった。
その後はというと、2020年は18番人気のトーラスジェミニが3着。2021年は2、3着が4歳馬。それぞれ出走馬が6、7頭いたので絡んで当然とも言えるが、やはりなにかしらは絡んでくる。
今年は4歳の登録馬が4頭いるので、やはりなにかしらは絡んでくると考えたい。4択、それもうまくすれば正解が複数ある4択を成功させれば的中に大きく近づける。
その際に注意すべき点はふたつ。昔なら降級だった馬と昔でもオープンの馬(今年だとタイムトゥヘヴン)のどちらか片方が良いという傾向はここ3年で出ていない。
もうひとつ、4歳馬どうしで人気のある馬が来るとは限らない。降級があった時代の2007年以降、4歳馬が4頭以上いた年に4歳馬の中で人気順何位の馬が馬券に絡んだかを整理すると、
となり、ファンが4歳馬をうまく評価できていないことが分かる。今年は前走準オープン勝ちが3頭いるのでファンはその評価に悩みそう。そこはいっそ「分からないなら配当のつくほう」と割り切るのもよさそうだ。