▲12着と敗れたオークス、当時のサークルオブライフの様子を振り返ります。(ユーザー提供:睦月さん)
史上最長の15分遅れでの発走となった今年のオークス。当日の気温は25度を超える夏日ということもあり、ゲート裏で待たされる馬たちには過酷な時間でした。パートナーのサークルオブライフも「輪乗りのあいだにピークを越えてしまった」とミルコ騎手。そんな待ち時間を生んだ放馬のアクシデントですが、ゲート裏の輪乗りでは、騎手やJRAの職員さんから「この馬は蹴ります」と注意があったそう。
12着となった今年のオークスの結果に悔しさを滲ませながも、秋のリベンジに燃えるミルコ騎手に迫ります。
(取材・構成=森カオル)
野中くんが「ミルコさん、この馬は蹴るから気をつけて!」って
──残念な結果になってしまったオークス(サークルオブライフ12着)ですが、ファンのみなさんから「あの日のサークルオブライフの様子を振り返ってほしい!」というリクエストがたくさん届いています。
ミルコ 1番人気でね…。パドックで乗った瞬間は、「すごくいい!」と思いました。返し馬も落ち着いていたし、ポケットでの雰囲気もいい感じで。でもやっぱり、ゲート裏でどんどんどんどんテンションが上がってきてしまって…。
確かに2400mはどうかなという心配も少しはあったけど、それ以上にものすごく楽しみだったから、めちゃめちゃ悔しいね。蹴られた馬(サウンドビバーチェ)、ものすごくかわいそうだった。(石橋)脩ちゃんも…。僕、めっちゃ仲良くて大好きだから、僕もすごく悲しくなりました。
──アクシデントの瞬間は見ていたんですか?
ミルコ 蹴られた瞬間は見てないです。僕が見たときには、もう立ち上がってた。ゲート裏にきてから、野中(悠太郎騎手)くんが「ミルコさん、この馬は蹴るから気をつけて!」って、ずっと教えてくれてた。僕にだけではなく、みんなに「蹴ります。気をつけてください」って言ってた。
──そうでしたか。それは知りませんでした。
ミルコ JRAの職員さんたちも、「あの馬は蹴るから気をつけてください」って教えてくれてました。だから、国枝厩舎の厩務員さんたちに助けてもらいながら、僕もすごく気をつけていました。みんな集中しながらも、そうやって気をつけていたと思う。ついてなかったよね、ホントに