昨年はファストフォースがレコードV(c)netkeiba.com
今週から開幕する3回小倉開催は冬以来の開催。昨年とはほぼ同じ開催スケジュールのため、芝は今年も似たような状態になっているだろう。
昨年、3回小倉開幕週の芝はレコードが続出。土曜の芝1800mでは3歳未勝利戦が1分43秒8で決着。圧勝したエスコーラが重賞級の素質馬であることも事実ではあるが、旧レコードはハイペースになった古馬混合重賞で記録されたもの。全く負荷のかからない軽い馬場コンディションだった。
同日の10Rは、芝1200mの日本レコードを2勝クラスで更新。翌日の重賞、CBC賞ではさらに更新。従来の日本レコードを0.5秒も更新する1分6秒0で決着。旧レコードを記録していたのはアグネスワールド。後にイギリスのG1でも勝利したJRA史上でも屈指の名スプリンターが20年以上保持していたタイムを容易く破ってしまった。
土曜の10Rを勝ったプリモダルク、日曜のCBC賞を勝ったファストフォースはどちらも逃げ切り。前半から速く追走させたとしても最後まで脚を持続することができる馬場状況。前半の追走で置かれてしまうと道中で脚をためるのが難しいために、直線で伸びきれない。馬場判定は「先行有利」のトラックバイアスと定義することになる。
現時点では昨年と同様の馬場コンディション、状況を想定して推奨馬を上げる。ただし、今週は日曜が不安定な天気予報。降雨のなかでの開催となり、湿った馬場の状態になるようだとこの通りにはいかない。
軽い馬場で狙いたいスティクス(c)netkeiba.com、撮影:小金井邦祥
スティクスの前走韋駄天ステークスはトラックバイアス「外有利・ 」と判定。新潟芝直線1000mはただでさえ外枠が有利なコースの構造になっているが、当時の新潟芝は他の距離でも各馬がインコースを避けて走らせているような状態。無理に逃げる形をとったものの、内枠に入った時点で絶望的な状況だった。
また、4勝のうち3勝を馬場コンディション「軽い〜稍軽い」。軽い馬場向きの馬。走りづらい馬場の状態に向いていなかったのも敗因。想定通りに開幕週で軽い馬場コンディションならば、巻き返し可能。
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