世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。
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毎年8月になると、海辺ののどかなリゾート地、ドーヴィルを舞台とした競馬開催(今年は8月2日火曜日から28日日曜日まで)が行われます。1863年にスタートした夏のドーヴィル開催は、世界の競馬カレンダーの中でも最も重要な開催の1つとなっています。今年も、16日間の開催期間中に、5つのG1を含む24の重賞が行われます。世界中からたくさんの一流馬と一流ジョッキーが集まって盛り上がりを見せる場所なのです。
極上の空間で行われる競馬開催
ドーヴィル開催のハイライトであるG1ジャックルマロワ賞は、若馬と古馬のトップマイラーが対決するレースで、世界各国に数あるマイル戦の中でも、最も権威ある一戦となっています。言葉を変えれば、日本の安田記念と同様の位置付けにあるレースとも言えましょう。これまで、ドバイミレニアム、ドゥバウィ、ゴールディコヴァ、キングマン、ミエスク、さらには、2020年・21年と連覇を果たしたパレスピーアらが勝ち馬に名を連ねています。また、フランスの競馬カレンダーにおける最初の2歳G1となるのが、G1モルニー賞です。アルカナ・ドーヴィル1歳セールが行われる週末に開催されるこのレースも、長い伝統を誇る一戦です。
日本競馬にも馴染みが深いドーヴィル開催
ドーヴィルを舞台としたレースにはこれまで、日本調教馬が参戦したこともあり、好成績を収めた馬もいます。例えば1998年、当時4歳のシーキングザパールが、トラックレコード(1分14秒70)でG1モーリスドゲスト賞に優勝。その1週間後には、タイキシャトルがG1ジャックルマロワ賞を制しました。今年は、広尾レースが所有し、矢作芳人調教師が管理するバスラットレオンがジャックルマロワ賞に、キングエルメスがモーリスドゲスト賞に出走を予定しています。この夏のドーヴィル開催は、例年以上に大きな注目を集めることになりそうです。
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