昨年のクイーンSを制したテルツェット(c)netkeiba.com
開幕週だった先週の札幌芝は、週中からの雨の影響で湿った状態。「重め」の馬場コンディションで行われた。
先週の馬場コンディションの判定は「稍重い」。札幌芝では重い部類に入る。札幌芝は雨の影響がなければ走りやすい状態が多い。過去10年の札幌で行われたクイーンステークスも、軽めの馬場で行われる年が多い。馬場コンディションが「稍重い〜重い」になった年はない。函館と札幌は同じ洋芝だが、函館は路盤もコースもタフになりやすいが、札幌はスピードに乗りやすいのだ。
過去10年、札幌開催のクイーンステークスが今年と同様に開催4日目に行われたのは2012年、2014年、2020年の3回。
この3回は全て馬場コンディションは「標準」。「差し有利」のトラックバイアスだった。
3着内に好走した9頭のうち半数以上となる5頭が最初のコーナーを二桁位置取りで通過。最初のコーナーを4番手以内で通過していた馬は3着内にも入っていない。
「標準〜軽い」と判定するような馬場コンディションの際には速い上がりを使うことも可能なため、実質的に要求される能力は広いコースで直線も長い東京芝と大差なく、このレースに関してもポジションを取ることや器用な立ち回りもほぼ問われないのだ。
今週は先週に比べればと雨の心配はなさそうな天気予報。馬場が乾けば、標準には回復するだろう。例年通りの馬場コンディションであれば、末脚のしっかりした馬が走りやすい。
ファーストフォリオは近3走連続で1200mを使われ、オープン特別の2走前は上がり1位。重賞の前走は上がり3位と直線で脚を使ってはいる。ただ、オープンクラスの1200mは合わなかった。追走ペースが早い競馬は苦手な馬だ。
持ち前の末脚発揮が期待されるファーストフォリオ(c)netkeiba.com
1800mに距離が伸びれば追走も楽になるだけに道中のタメを作りやすい。持ち前の末脚を存分に発揮できる。
ただし、重めの馬場コンディションで行われた場合は、例年とは大きく傾向が変わる可能性はある。週末の天気と馬場傾向を分析した最終予想はウマい馬券で公開する。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のクイーンSの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!