世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。
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凱旋門賞馬ヴァルトガイストの産駒など新種牡馬にも注目
8月13日から15日にドーヴィルで開催されるアルカナ1歳セールのカタログには、313頭の厳選された1歳馬が記載されています。そこには、兄か姉がG1勝ち馬という血統背景を持つ17頭が含まれていて、豪華なカタログとなっています。
上場馬のみならず、種牡馬リストも世界各国で活躍するトップサイヤーの顔ぶれが揃いました。例えば、北米3冠馬ジャスティファイの産駒は3頭上場予定で、中でも、叔母にG1勝ち馬タイムピースやパッセージオヴタイムがいる上場番号167番の牝馬が注目馬となるでしょう。
昨年の英愛チャンピオンサイヤー・フランケルの産駒は、5頭が上場される予定です。G2ロックフェルS勝ち馬スペインバーグの2番仔となる上場番号148番の牡馬や、母がLRカジミールデラマール賞勝ち馬クリスタルリヴァーで、ロイヤルマリン、リブレティスト、ドバイデスティネーションといったG1勝ち馬が出ているファミリーを背景に持つ上場番号247番らは、目玉商品となりそうです。
高い評価を受けているキングマン産駒は、11頭がエントリーしています。中でも、準重賞勝ち馬ソラージの初仔で、名牝プルマニアらが出ている牝系を背景にもつ、上場番号142番の牝馬や、ロイヤルアスコットのG3ジャージーS勝ち馬ノーブルトゥルースの全妹で、スタセリタやソウルスターリングの近親にあたる上場番号149番の牝馬らが、世界中から集まるバイヤーたちの注目を集めそうです。
また、ラクレソニエールやアヴニールセルタンの父ルアーヴルの産駒は13頭が上場予定で、中でも、この春の日本のクラシック戦線で活躍を見せたアスクビクターモアや、欧州G1勝ち馬ケマーの甥にあたる上場番号64番が、最大の目玉になるでしょう。
さらに、日本でもユニコーンライオンを出したノーネイネヴァーの産駒も、13頭が上場を予定しています。上場番号265番の父ノーネイネヴァーの牡馬は、母がG3フィリーズスプリントS勝ち馬で、近親に昨年のG1BCジュヴェナイルフィリーズターフ勝ち馬ピッツァビアンカがいます。
また、ヨーロッパで今、メキメキ台頭している若手種牡馬の1頭が、父ドバウィ、母ザルカヴァという、超豪華な血統背景を持つザラクです。そのザラクの産駒は、8頭がエントリーをしています。
まだ産駒がデビューしていない、若手種牡馬の産駒からも目が離せません。凱旋門賞を制して種牡馬入りし、今年1歳が初年度産駒となるヴァルトガイストの産駒は、6頭がエントリーしています。中でも、サヴァンヌ、セヴンナスター、スカティーナ、スレンダレラといった重賞勝ち馬と同じ牝系出身で、母が準重賞勝ち馬サッセラという上場番号124番の牡馬は、バイヤーの注目を浴びるはずです。
ハーツクライの後継種牡馬で、アメリカで2つのG1を制したヨシダの産駒が上場されるヨーロッパの1歳市場は、アルカナのみです。重賞勝ち馬ネイサンスロワイヤルの近親にあたる上場番号150番を巡る争奪戦は激しくなりそうです。
このほか、欧州2歳チャンピオン・トゥーダーンホット(父ドバウィ)、3歳チャンピオンスプリンター・テンソヴリンズ、チャンピオンスプリンター・ブルーポイント(父シャマーダル)らの初年度産駒にも、注目があつまることでしょう。
上記以外にも、キャメロット、チャーチル、ダークエンジェル、ドバウィ、ガリレオ、コディアック、ロペデヴェガ、ナイトオブサンダー、シユーニ、シーザスターズ、シャマーダル、ウートンバセットといったトップサイヤーの産駒たちがリストアップされています。ぜひ、アルカナ・ドーヴィル1歳セールのオンラインカタログをご覧ください。
アルカナ・ドーヴィル1歳セールのカタログは
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