▲安田景一朗調教助手(左)と安田翔伍調教師(右)の兄弟対談が実現!(c)netkeiba.com
競馬界には多くの兄弟がいます。武豊騎手・幸四郎調教師に代表されるほか、netkeibaでコラム連載中の藤岡佑介騎手も弟・康太騎手との兄弟ジョッキー。
そんな兄弟の中で、最近特に活躍を見せるのが安田景一朗調教助手と安田翔伍調教師。かつてはともに父・安田隆行厩舎の調教助手として屋台骨を支え、翔伍調教師は18年に厩舎を開業。オメガパフュームで史上初の東京大賞典4連覇を果たすなど活躍を見せる一方、「隆行厩舎は鬱陶しいくらい勝つ(笑)」と笑うくらい、景一朗助手も父の厩舎で手腕を発揮しています。
これまで、父を含めての親子対談の経験はあったようですが、兄弟二人っきりの対談は「たぶん初めて」とのこと。「なりきり競走馬&ジョッキー」で1日10レースも遊んでいたという二人の知られざる素顔を前編・後編に分けてお届けします。
(取材・構成:大恵陽子)
少年時代の遊びは「兄が馬でした」!?
──競馬界では有名な安田兄弟。それぞれにnetkeibaのコラムにご登場いただいていますが、兄弟対談は初となります。まずは自己紹介ならぬ、“兄弟紹介”をお願いできますか?
景一朗助手 弟で、調教師をしている安田翔伍です、ぐらいしかないですかね(笑)。ファンのみなさんからしたら、ハンサムで大人しそうな感じに見えると思うんですけど、すごくお茶目で、本当の翔伍を知ったらビックリすると思います。
翔伍師 お兄さんは見たまんまの、ワイルドでハチャメチャな人で、安田隆行さん(父)を支えている調教助手さんで、僕の兄です。僕が先に調教師になっちゃいました(笑)。
──2人は4歳差で、物心ついた時にはお父さまはジョッキーとして活躍されていたと思います。
景一朗助手 気づいた時には、本当にカッコいい存在でしたよね。いつの間にか父の競馬を毎週末、テレビで集中して見ていましたし、母と翔伍と3人で小倉に行ったりしていましたから。
翔伍師 僕も2歳ぐらいの時のレースの記憶もあります。競馬場へ行く時は「楽しいところに行く」っていう印象なので、そこでカッコいいことをしている父に対して「普段、仕事は何してんのかな?」と思っていました。僕たちは早い時期に競馬にかなりのめり込んだので、テレビゲームとかはほぼしなくて、お年玉でムチを買ったり。
▲幼い頃はよく家族で父のレースを見に行っていたそう(c)netkeiba.com
景一朗助手 そうそう、買っていたね。
翔伍師 (兄を指差して)馬です。