![予想の頭脳](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/umai/zunou_20220823_1.jpg)
大阪杯の鬱憤を晴らしたジャックドール(撮影:高橋正和)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、夏競馬の最高峰である札幌記念を取りあげます。秋の天皇賞へも繋がりそうな注目の一戦を、はたして、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、“絶対的な能力を独自のロジックで指数化”する絶対能力です。
予想スタイルは、各馬の持つベース能力を軸に、コース・距離・馬場状態・騎手等の様々な要素を加味し、該当レースにおける各馬の絶対能力を算出するというもの。そして今回、「2000mにおける絶対的な能力/ポテンシャルは当馬がNo.1」と本命に推したのが、3番人気勝利のジャックドールでした。
前走の大阪杯は2番人気を裏切り5着に敗れていましたが、「押せ押せのローテーションで余力がなく、落鉄もしながらの0.5秒差は内容的には悪くない」と安易に評価を落としません。「金鯱賞の走りを見ると、間違いなく現役屈指の能力を持っている」と強調したのです。
馬券は、「大阪杯と同じくらいのオッズで買えるなら期待値も悪くない」と判断しての単勝全額勝負。大阪杯の3.7倍を上回る4.6倍をきっちりと仕留めました。
予想結果は
こちら。
つづいては、「人気の落ち所」を狙う・のれん氏です。
こちらは、レース映像をチェックして各種バイアスや直接的な不利を受けた馬にフォーカス。人気の落ちた所で狙うというのが基本の予想スタイルです。
5番人気3着のウインマリリンを、「久しぶりにまともな状態で競馬に出てきた前走は、ラチ沿いで競馬できたとはいえこの馬の位置でもかなりのペースだったが粘って1.1秒差7着と改めて力のあるところを示した」と本命に抜擢。さらに体調的にも上昇を見込めそうなのにくわえ、「枠順的にもいい位置でロスなく運ぶことができそう」と期待したのです。
そして馬券は、対抗に推した1番人気2着パンサラッサとのワイド8.0倍を4,500円と厚く購入。2・3着の組合わせでも、しっかりと好回収に繋げました。
予想結果は
こちら。