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【キーンランドC予想】ウインマーベルがフレッシュな状態で馬場も合いそう/古澤秀和

  • 2022年08月26日(金) 18時00分

昨年はレイハリアが優勝(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和


 今週はキーンランドCが行われます。勢いのある3歳馬ウインマーベルや昨年の覇者レイハリア、一昨年の覇者エイティーンガールなど好メンバーが揃いました。今回はこのレースに出走を予定している馬で中間の写真が見られる馬について、仕上げや馬場適性を中心に解説していきたいと思います。

ヴァトレニ
 筋肉量が多く骨格もしっかり。ツナギが深めで小柄ながら洋芝適性が高いでしょう。トモの筋肉の張りが良く、今のデキならこのメンバーでも十分やれるでしょう。

ウインマーベル
 アイルハヴアナザー産駒にしてはトモのボリュームが少なく映りますが、逆にこれが芝での素軽さを出しているのでしょう。斜尻で曲飛節気味の後躯を見ると母父フジキセキの父であるサンデーサイレンスの特徴が良く出ています。実がしっかりと入っていますし、あばらが見えて皮膚も薄く見せています。それほど筋肉量の要らない先週の札幌の馬場なら有力と考えられます。

エイティーンガール
 高松宮記念8着以来のレースとなりますが、当時は皮膚が厚ぼったく絞り切れていませんでしたが、今回は格段に素軽く見えますし、そこまで筋肉の張りなどはありませんが動きやすい馬体になっていると思います。手先が軽い割に道悪は鬼と言っても良いですし、差しが利く馬場状態ならチャンスは十分あるでしょう。

オパールシャルム
 それほど見栄えがするタイプではないので、普通に仕上がっていると思います。ダイワメジャー産駒にしてはあまりボリューム感がありませんし、どちらかというと母父のタイキシャトルの牝馬によくいがちなタイプです。皮膚を非常に薄く見せていて体調は良さそうです。

ジュビリーヘッド
 同厩舎で父が同じのダイアトニックに見える馬体。皮膚を薄く見せ、肩やトモのボリュームも豊富で、筋肉の張り自体も良いです。先週のような馬場だと少し重苦しいかも知れませんが、本来の札幌らしい力の要る馬場なら引き続きチャンス十分でしょう。

ビリーバー
 前走のアイビスサマーDで重賞初制覇。枠が良かったこともありますが、デキも良くなっていました。今回は更に良くなっていますし、札幌の1200mも適性がありそう。侮れないところはあります。

レイハリア
 使いながら体付きが変わってきました。筋肉の張りが全然違いますし、四肢の柔らかみやバネ感も良くなっています。昨年勝っているようにこのコースは合っていますし、今のデキなら連覇の可能性も十分あるでしょう。

【総括】

 それぞれが良いデキでここに臨めそう。現時点では札幌の馬場がそこまでパワーに寄っていないことを加味してウインマーベル、レイハリア、ヴァトレニ、ここにいない馬では先行力のあるマウンテンムスメ辺りも警戒したいと思います。

 結論は調教や馬場などを加味してウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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