昨年はカテドラルが優勝(c)netkeiba.com、撮影:小金井邦祥
9月の中山開催は前開催からの間隔が最も長い。その開幕週に行われる重賞が京成杯オータムハンデだ。
ただし、一昨年、昨年は前日に雨が降ったために、若干馬場が重めだった。雨が降らなければ、軽い馬場コンディションで行われることが多い。
2019年は芝1600mの世界レコードとなる1分30秒3で決着。速い時計も出やすい。2019年はトロワゼトワルが前半3Fの通過が33.3秒、5Fの通過が55.4秒というハイペースながら、そのまま押しきって楽勝。
中山の馬場が改修される前にコースレコードが記録された2012年の当レースでは前半3Fの通過が34.0秒、5Fの通過が56.2秒。先行した馬は失速し、勝ったのは二桁位置取りから追い込んできたレオアクティブだった。
2012年当時に比べて、近年のJRAでは芝と路盤の改良が成熟していることもあり、良好な状態で行われた場合には道中を速いペースで走った場合でも負荷がかかりづらい(スタミナの消費が小さい)ことを示している。
前開催となる3回中山開催の芝はインコース部分が例年以上に損傷したため、例年以上に広範囲に渡って芝の張り替えが実施されている。
今夏は例年と比べて芝の生育には良い天気が続いた。特に張り替え部分が多いインコース部分の状態は絶好だ。今週末は現時点で不安定な天気予報となっているが、降ったとしても雨量としては少ない。想定される路盤の状態を考慮すれば、多少の雨は影響しないだろう。
そして、JRAの馬場作りは天気予報も影響を与える。週末に雨予報が出ているのに雨が降らない場合は超高速馬場になる。雨予報の場合は散水を控えるからだ。しかし、実際には雨が降らなかった場合、馬場が乾いて超高速馬場になる。
たとえば今年のCBC賞。テイエムスパーダが前半3Fを31.8秒で通過。そのまま押しきり。衝撃的なレコードが出た。この時も週末の天気予報は雨だったが、実際には降らなかったため馬場が乾いていた。
今週末の中山も天気予報は雨。しかし雨が降らなかった場合には超高速馬場になるだろう。その場合には、先行、内を通る馬を狙いたい。
シャーレイポピー(撮影:下野雄規)
シャーレイポピーは、これまで13戦。しかし、軽い馬場への出走が少ない。独自の馬場判定が「稍軽い〜軽い」と判定した軽めの馬場コンディションへの出走は4回のみ。(2戦目の未勝利戦、糸魚川特別、紫苑ステークス、中京記念)
そのうち3戦は1800m以上。1600mだった未勝利戦では逃げて圧勝。馬場コンディションが「稍重い」で距離も1800mだった福島牝馬ステークスで生涯唯一の二桁着順に惨敗していることからも、1800m以上は長い。軽い馬場で距離はマイル前後が合うタイプ。さらに、直線は短い方が合う。天気予報は雨で当日は降らない馬場。さらに内枠を引けば好走条件が揃う。
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