昨年はアンドヴァラナウトが優勝(c)netkeiba.com
開幕週だった先週の中京は週中に降雨。特に金曜から土曜にかけての雨量が非常に多かった。
土曜のダートは不良発表からのスタート。芝も稍重発表で、湿り気味な状態ながら最初の土曜中京2Rの時点からその影響を感じさせないほどの走りやすい状態。乾きが進んだ翌日の日曜には11Rと12Rでレコードタイムが記録されたように、軽めの馬場コンディション。
道中の負荷がかかっていないため、速い上がりを出しやすい馬場。先週の芝2000m以上では3着内に好走した15頭のうち10頭。勝ち馬5頭全てが上がり3位以内。末脚の要求度が高い。
6番人気以下で3着内に好走した3頭も全て上がりは3位以内。道中で脚が溜まりやすい馬場と路盤の状態を味方につけた人気薄の差し馬の好走も目立った。
先週は雨の影響が残るなかで走りやすい状態だったことを踏まえると、今開催の路盤の状態は中京芝改修以来、今週末は最も軽い馬場になりえる馬場状態だ。
過去2年の同時期で、最も軽い馬場で行われたのは2020年。当時のローズステークスでも二桁位置取りの人気薄が2、3着に好走して波乱を演出した。今年も同等かそれ以上に直線の伸びが結果に直結するだろう。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
サリエラ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
サリエラの前走はトラックバイアス「 ・超前有利」と判定。当時の東京芝は連続開催の終盤で、下級条件馬にとっては直線で脚を使うのが難しい路盤の状態。さらに、超スローペースになったことにより、先行馬が極端に恵まれた。
この馬場状況、展開のなかで常識的には届かないような後方位置取りからの差しきり勝ちは非常に価値が高い。同じような位置取りにいた2番人気馬が8着に敗れていること。自身の手応えにはまだ余裕があったことを踏まえても、クビ差の辛勝ながら実質的なパフォーマンスでは圧勝。重賞でも十分に通用するだけの直線の伸びを示した。
今回は前走時とは真逆とも言える末脚を活かしやすい軽い馬場状況が想定される。大幅にパフォーマンスを上げるだろう。
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