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【毎日王冠予想】GI馬が不調なら格下の上がり目を買う

  • 2022年10月08日(土) 18時00分

例年優勢の3歳不在ならば…


 秋のビッグレースに直結するランクの高いGIIらしく、今年はGI馬が4頭もいる。ただ、5歳サリオスは目下7連敗中。4歳ダノンザキッドは7連敗中。5歳牝馬レイパパレも7連敗をつづけ、今春の大阪杯を制した5歳ポタジェは宝塚記念で11着に大敗している。

 実績(実力)はもちろん最重要だが、毎日王冠はスピードと上昇度が問われるため、昨年まで3歳馬が3連勝中だった。ただし、今年は若い3歳馬は不在。

 そこで、重賞は未勝利。ランクは完全に下だが、出走馬の中でもっともキャリアの浅い8戦【2-2-0-4】の4歳キングストンボーイ(父ドゥラメンテ)に注目したい。

 藤沢和雄厩舎の所属だった3歳春、青葉賞をハナ差2着して日本ダービーの出走権を得ながら、未完のレース内容を憂慮し出走をあえて回避。未来展望の大きい馬だった。

 青葉賞の前走は2月の共同通信杯1800m。エフフォーリア(皐月賞などGI 3勝)には完敗したものの、2着ヴィクティファルス(スプリングS勝ち馬)、3着シャフリヤール(日本ダービーなどGI 2勝)、5着ステラヴェローチェ(神戸新聞杯など重賞2勝)と4頭が横一線に並ぶ大接戦のなか、2-3着馬と同タイムの4着だった。

 インを通ったとはいえ、上がり3ハロン33秒3は最速。新馬1800mの上がりはもちろん最速。前走、復活の手応え十分だった関越S1800mの33秒5も最速だった。

 こなせる距離の幅は広いが、目下のベストの距離は自身のリズムで楽に追走できる1800mではないかと思える。まだ自在性に欠け、差し一手タイプなので展開(流れ)はカギになるが、今回の10頭立てはレースが運びやすい。

 もちろんGI馬4頭が強敵だが、同じ4歳馬の良化しているノースブリッジ、ジャスティンカフェ、レッドベルオーブは押さえたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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