昨年はタイトルホルダーが勝利(c)netkeiba.com
先日発売された「
馬場を極める」でも書いたように、今のJRAの馬場は高速馬場こそ差しが決まる。
今開催、阪神芝は路盤の状態が抜群に良い。路盤も一昔前の高速馬場の時とは異なる作りだ。
開幕週は各日ともに雨の影響が残る状態で行われたが、先週は週中降雨の影響なく、週末も良好な天候。土日ともに軽めの馬場コンディションで行われた。
偏りのない公平な馬場状況になっており、普段であれば先行、内を通った馬が恵まれやすい阪神芝内回りの2000mや2200mでもコース取りや位置取りによる差はみられない。
秋華賞も1番人気のスターズオンアースはスタート後に挟まれ、その後のリカバリーも上手くいかずに厳しいレースを強いられた。一昔前の阪神芝では絶対に届かないポジションだったが、直線の伸びだけで3着まで伸びてきた。単行本「馬場を極める」にも書いた新時代の馬場だからこそ届いたのだ。
今開催の阪神芝内回り2000m以上は6レース行われ、上がり1位は全てのレースで3着内に好走。3着内に好走した18頭のうち15頭は上がり3位以内。上がり4位以下で3着内に好走した3頭は全て3番人気以内。グリップ性が良い「新時代の路盤」で行われているので、脚があれば後方からでも届く。
今週は週中、週末ともに良好な天気予報。先週と同等の馬場コンディション、状況が想定される。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
ドゥラドーレス(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ドゥラドーレスはこれまで5戦3勝だが、負けた2戦の敗因は明白。
毎日杯はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定したレース。当日の阪神芝は雨の影響もあり、前半からポジションを取っていた馬が恵まれやすく、外を通って脚を使うのは難しい状況。最内枠だったが、不器用なタイプのために馬群の間を捌くことができず、4コーナーでは最後方まで下がりながら、直線は馬群の大外まで持ち出して伸びてきた。馬場状況を考慮すれば、実質的には楽に勝っていた内容。
ホンコンジョッキークラブトロフィーはトラックバイアス「 ・超前有利」と判定。軽めの馬場コンディションを考慮すると極端なスローペースにもかかわらず、3番手以降の馬群が離れるイレギュラーな展開。そこから盛り返すのは難しい状況だった。
2戦目のセントポーリア賞では素晴らしい末脚を披露し、示したパフォーマンスは重賞級。ここに入っても、素質は全く引けを取らない。
不器用な馬ではあるが、末脚はここでも最上位。「新時代の路盤」で行われる阪神芝なら末脚を発揮することだろう。
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