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【ユーザー質問】「これはマズい!」馬場入場時のパレードを巡る騎乗停止処分 実はあった日本におけるルール

  • 2022年11月01日(火) 18時02分
“ミルコレビュー”

▲本馬場入場時のパレードについて解説(撮影:桂伸也)


今年の凱旋門賞の本馬場入場時にスタンド前の行進を行わなかったとして、横山和生騎手が5日間の騎乗停止処分となりました。日本では馴染みのないルールのため国内で波紋を呼んだ一件でしたが、実は弟のC.デムーロ騎手も過去に同様の理由で騎乗停止になったことがあるのだそう。

そんな本馬場入場時のパレードとはそもそもどういった理由から作られたルールなのでしょうか。様々な国で騎乗経験のあるミルコ騎手に伺うと、あまり知られていない日本における本馬場入場時のルールを教えてくれました。

(取材・構成=森カオル)

Q「先日の凱旋門賞で、横山和生ジョッキーが返し馬のときにルール違反で騎乗停止になりましたが、JRAにも返し馬のルールってあるのですか?」(クロフネさん)


ミルコ もちろんあるよ。JRAの免許を取るときに、いっぱい勉強しました。とりあえず、馬場に入ったあとはゴール板まで歩く。これが一応、ルールなんだけど、我慢できなくて行っちゃっても罰金も騎乗停止もないです。

──そうなんですね。知らなかった。確かに歩かせている馬もいますが、大抵はすぐにキャンターに下ろしているような。

ミルコ できればスタンドの前は歩かせて、お客さんに馬を見せるのと、裁決委員が勝負服を確認したりする時間だったはず。

──それも知らなかった(苦笑)。

ミルコ 昔は距離によってロンシャンみたいにゴールがふたつあって、ジョッキーにゴールの位置を確認させるために歩かなきゃいけないルールだったんだって。今もずっとそのルールが続いていますね。さっきも言ったけど、それができなかったとしても制裁にはならないけど、裁決委員に注意されることはあります。

──ちゃんとお客さんの前を歩かせて、みたいな?

ミルコ そうです。サーっと行っちゃうと、お客さんがちゃんと見ることができないからって。

──なるほど。凱旋門賞のパレードも、お披露目を兼ねた伝統のセレモニーらしいですね。

“ミルコレビュー”

▲凱旋門賞のパレードは伝統のセレモニー(撮影:高橋正和)

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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