3年連続で阪神芝外1600で行われるマイルCS。21年と20年は、ディープインパクト×タピットのグランアレグリアが1人気に応え連覇。これは単にマイラーとしての性能が抜きん出ていたからで、血統的な視点でみると、21年の2着シュネルマイスター(父キングマン)と3着ダノンザキッド(母父ダンジリ)がともにダンジグの血を引いていたことや、20年の2着インディチャンプ(父ステイゴールド)と3着アドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)がともにノーザンテーストの血を引いていたことのほうに注目すべきか。
急坂のある阪神ではダンジグやノーザンテーストのような、後駆のパワーをよく伝えるノーザンダンサー血脈が活躍しやすい、と頭に置いておくべきだろう。(解説:望田潤)
ウインカーネリアンウインルチルやウインシトリンの半弟で、母コスモクリスタルはJRA4勝(芝1200)。母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。アウトブリードの母にノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4をもつスクリーンヒーローが配されてメリハリのきいた配合だ。父中距離×母短距離らしい先行脚質に出たが、母はしなやかタイプでストライドは伸びる。大箱マイルは得意だし持ち時計もあるが、関屋記念が理想的に運んでの重賞初Vだから相手強化は課題に。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
エアロロノアエアスピネルやエアウィンザーの甥で、エアシャカールやエアシェイディなども近親。母エアワンピースはJRA4勝。母母エアメサイアは秋華賞馬。3代母エアデジャヴーはオークス2着。母父ロックオブジブラルタルは