▲シャフリヤールとジャパンCへ挑むC.デムーロ騎手にインタビュー(撮影:大恵陽子)
昨年末〜年明けに続いての来日で、早速エリザベス女王杯をジェラルディーナで制覇したクリスチャン・デムーロ騎手。勝利騎手インタビューの冒頭では兄・ミルコ騎手にも劣らない流暢な日本語を披露しました。
現在はミルコ騎手やお母さまと家族水入らずの同居生活で、10月に生まれたばかりのミルコ騎手の赤ちゃんに「可愛い!」とエネルギーを受けている様子。今週末はダービー馬シャフリヤールとジャパンカップに挑みます。今春のドバイシーマクラシックからコンビを組むこと3戦。ジャパンCに向け、どんな印象を持っているのでしょうか。
(構成:大恵陽子)
シャフリヤールは品のある馬
──昨年に続いての短期免許で、エリザベス女王杯はジェラルディーナで制覇おめでとうございます!
C.デムーロ ありがとうございます。久しぶりに、またGIを勝ててホントにウレシイネ! 前走のレースを見て、すごくいい競馬をしていたので、これなら! と思い、自信を持って乗りました。お母さんのジェンティルドンナは過去に見たことがあってすごく強い馬だと思っていましたし、彼女もそういう馬になれるように、と思っています。
▲18年阪神JF以来4年ぶりのJRAGI勝ちとなった(c)netkeiba.com
──レース後のインタビュー冒頭では日本語でしっかり受け答えをしていて、嬉しい驚きでした。通訳の武田さんから見て、C.デムーロ騎手の日本語力はどうですか?
通訳・武田宗大氏 私は長年、通訳として一緒にいるため、普段は日本語でのやり取りはほぼしないのですが、調教師さんや厩務員さん、調教では助手さんと日本語でやり取りをしているようです。ミルコが日本の騎手になってから、色々なやり取りの言葉をミルコから教わっているように感じます。
先週は武英智厩舎の2歳新馬にパドックで騎乗する際、日本語で「お願いします。先生、馬どうですか?」とクリスチャンが言って、武英智調教師がビックリしていました。どこまでの日本語を理解しているかは私も定かではないですが、簡単なやり取りであれば十分理解しています。
──すっかりベテラン騎手のような日本語(笑)。さて、今年は3月にドバイシーマクラシックをシャフリヤールでも勝って、存在感を見せています。同馬はファーストコンタクトでどんな印象を受けましたか?
C.デムーロ パドックで初めて跨りましたが、とても美しい馬で、品がある馬でした。返し馬も綺麗なフォームで走る馬だなと感じました。
──兄のミルコ・デムーロ騎手は同じレースに騎乗したこともありますが、どんな馬かなどは聞きましたか?
C.デムーロ ミルコからは「こんなレースを勝った馬だよ」という情報をもらったぐらいです。
──レースでは好スタートから前目の位置を取りました。レースプランや道中の手応えを教えてください。
C.デムーロ スタートをしっかり決めて、オーソリティが行きそうだったので2番手で前に馬を置いてレースを運びました