▲ユーバーレーベンと今週末のジャパンCへ挑みます(撮影:下野雄規)
今週はいよいよジャパンC、ミルコ騎手はともにオークスを制したユーバーレーベンと挑みます。前走天皇賞・秋ではマイナス22キロでの出走でしたが「絶対にいいと思ってた」と当日の様子を振り返ります。しかしパンサラッサの大逃げもあり、思うようなレースはできなかったそう。
そんな天皇賞・秋で見えた課題を踏まえ、昨年オークス以来の勝利に向けた意気込みを語ってくれました。
(取材・構成=森カオル)
パンサラッサの大逃げに「ヤバかったね(苦笑)」
──今週は、ユーバーレーベンとのコンビでジャパンCに出走。前走の天皇賞・秋は8着とはいえ、最後までしっかり伸びていましたね。
ミルコ 札幌記念を使ったときがすごく太かったから、今回でしょ、と思ってました。
──札幌記念からマイナス22キロ。一見すると、心配になってしまいそうな数字ですが、これは戻ったもので。
ミルコ そうです、そうです。パドックでその数字を見た人たちは、みんな「えーっ!」って言っていたけど、僕は今回は絶対にいいと思ってた。実際、パドックも返し馬もすごく雰囲気がよかったです。でもね、やっぱり二の脚が遅い。周りが速かったのもあるけど、全然進んでいかなかった。
──最初のコーナーにみんなが殺到するような形に。
ミルコ そうなんだけど、それにしても自分から進んで行こうとしなくて、ちょっと後ろすぎる位置になっちゃいました。でも、3コーナーの時点で目の前にクリストフ(イクイノックス)がいて、これはいいと思った。強い馬の後ろをついて行けば、絶対に直線まで連れて行ってくれるからね。
最初は後ろすぎたなと思ったけど、ペースも速かったし、ちょうどいいかなと思いながら直線に向いたけど…。最後はやっぱりちょっとジリジリになってしまったね。年を取ったからか、ペースが速かったからか、ユーバーレーベンにとってはちょっと忙しい競馬だったような気がする。
▲ユーバーレーベンにとっては忙しい競馬だった(ユーザー提供:mailaさん)
──あのレースでは、パンサラッサが目を疑うような大逃げ。見えてました?
ミルコ うん、ヤバかったね(苦笑)。3コーナーで「えっ!?」と思った。だって