![馬場虎太郎](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/baba/221122baba1.jpg)
昨年はコントレイルが勝利(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
東京芝は先週からCコース替り。日曜の後半は雨が降るなかでの開催となったものの、軽めの馬場コンディションで走りやすい状態。
今秋の東京芝は開幕当初から路盤の状態が例年と比較しても良かったが、開催の終盤になっても依然として良好な状態をキープしている。
近年同時期開催のなかで、芝の状態は最も良い部類。
今週末も天候の心配はなさそうで「軽め」の馬場コンディションで行うことができるだろう。
ジャパンカップが「軽め」の馬場コンディションで行われた年は少ない。2021年と2020年は「標準」。2019年が「稍重い」。2019年は前週までは今年と同等かそれ以上に良い状態だったが、前日からの雨量が非常に多かった。
軽めの馬場コンディションで行われた年になると、2018年まで遡る必要があるが、当時と現在では馬場状況が異なっているため、参考にはできない。
つまり今年のジャパンカップは類を見ないトラックバイアスが想定される。過去のレース傾向よりも、この秋の傾向を重視すべきだ。
今秋、東京芝2400mは5レース行われ、上がり1位が3勝。上がり2位が2勝。Cコースに替わった先週に行われた南武特別も上がり2位以内が1、2着。
コースは異なるものの、前週に行われる重賞である東京スポーツ杯2歳ステークスの結果はジャパンカップにも繋がりやすい。
レコード決着となった2018年のジャパンカップのトラックバイアスは「内有利・ 」と判定。前週の東京スポーツ杯2歳ステークスもトラックバイアスは「超内有利・ 」と判定していた。
しかし、今年の東京スポーツ杯2歳ステークスでは、例年とはトラックバイアスが一変。有利、不利のない馬場で上がり2位以内が3着までを独占。
末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
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ダノンベルーガ(c)netkeiba.com
ダノンベルーガの前走天皇賞秋はトラックバイアス「 ・前有利」と判定。パンサラッサはハイペースの大逃げだったものの、離れた2番手以降の集団はスローペース。ほとんどの馬は仕掛けが遅れ、脚を余してしまうイレギュラーなレースパターンだったが、それでも上位に好走した勝ち馬イクイノックスと3着だったダノンベルーガの価値は高い。
今回はユニコーンライオンの単騎逃げが濃厚なメンバー構成。道中は緩んだ流れのなかで、今の馬場状況を考えれば直線の伸びが勝負を分ける。順当に好勝負だろう。