昨年はサークルオブライフが優勝(撮影:下野雄規)
今秋、阪神開催は既に18日間の開催を消化。それでも芝は開幕当初からの良好な路盤の状態を維持できている。
先週は週中の雨量が多かったものの、ほぼ影響なし。軽めの馬場コンディションで行われた。今週末は良好な天気予報。引き続き軽めの馬場コンディションが想定される。
昨年も開催スケジュールはほぼ同じではあるが、昨年は開幕当初から路盤の状態が今年よりは悪かった。阪神ジュベナイルフィリーズも馬場コンディション「標準」で行われ、トラックバイアスは「外有利・」と判定していた。今年の馬場は昨年とは大きく異なるだろう。
近年の阪神ジュベナイルフィリーズのなかでは、今年は2019年と比較的近い馬場コンディションにはなりそうだが、当時は開催4日目のAコースを使用。今年は連続開催20日目のBコース。昨年、2019年ともに直接参考にはしづらいため、直近の傾向を重視したい。
Bコースに替わった先月26日以降、阪神芝外回り(新馬戦除く)は8レース。4枠より内の複勝率が40%に対して、5枠より外の複勝率が17%。内枠が有利な傾向になっている。また、4枠より内枠で4番人気以下の人気薄で3着以内に走った馬は6頭。そのうち5頭は上がり2位以上。内枠、そのなかでも末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
ただし、現時点では枠順がわからない。前走までのトラックバイアス分析で強かった馬を推奨する。
リバティアイランドの巻き返しに期待(撮影:下野雄規)
リバティアイランドの前走アルテミスステークスはトラックバイアス「外有利・ 」と判定。当日の東京芝は3着内に好走した18頭のうち14頭が5枠より外。外枠が有利な状況での内枠だっただけでなく、道中から直線の半ばまで馬群のなかで前が壁。馬場状況が厳しかっただけでなく、馬自身のストライドにもロスがあった。
勝ったラヴェルは当時の馬場状況で有利な大外枠から終始スムーズなレースができていた。クビ差の2着ながら、実質脚を使えたのが300m弱程度だったこと。トラックバイアスとストライドのロスを考慮すると内容的には楽勝できたほど潜在能力には差がある。
前走もトラックバイアスの不利を受けての2着。今回は極端な外枠を引かなければ、能力を存分に発揮できるだろう。