多頭数になったときに意識しておきたい枠順傾向
個人的な話だが、昨年の阪神JFでナミュール、今年の阪神JFでラヴェルと、姉妹で◎を失敗してしまった。しかも2頭とも外枠が響いたという、反省が生きない外し方になってしまった。
筆者の世代は外枠超不利時代の阪神(旧コース芝1600m)を知っているので、その反動として2006年に新コース・外回りができて以降、「外枠も大丈夫」というイメージが浸透している。ただ、改めて調べてみると極端な外枠だけは割り引くべきかもしれない。
現コースになってから16頭立て(1〜8枠がすべて複数頭になる)以上の阪神芝1600mにおける枠番別成績は、
となっている。実際には各馬の脚質も絡むし単純には語れないのだが、7枠までがほとんど差のない関係なのに対し、8枠だけいきなり落ちている感じはある。
単勝10倍未満の馬に限定した場合、1〜7枠は目立った差がなく(敢えて言えば1〜2枠がやや低い)、トータルで勝率18.7%・複勝率47.6%に対し、8枠は勝率13.5%・複勝率37.5%。上位人気馬に限定しても8枠だけいきなり下がる。
8枠は16頭立てで15、16番、18頭立てで16〜18番。今週の朝日杯FSが最終的に何頭立てになるか分からないし8枠に人気馬が入るかどうかも分からないが、今開催の阪神では他に4鞍、芝1600mが組まれている。来年以降も含め、多頭数になったときは意識しておきたい傾向である。