昨年はドウデュースが優勝(c)netkeiba.com
阪神芝は長い連続開催の終盤。Bコースに仮柵が設置されてからも、6日の開催を消化した。
先週の阪神芝は、土日で傾向が一変した。
最初のコーナーを3番手以内で通過した馬は、土曜が7番人気以下の3頭を含め5勝、複勝率は53%。対して日曜は1頭も勝ち馬が出ず、複勝率も26%。
3枠より内も土曜の複勝率44%に対して、日曜の複勝率は24%。
土曜の時点では先行、内を通る馬が恵まれていたが、日曜は内を通ることが有利ではなくなった。
私のトラックバイアス判定でも日曜の8R、9R、11Rはトラックバイアス「差し有利」と判定。
メインレースとして行われた11Rの阪神ジュベナイルフィリーズも前半3Fの通過タイムが33.7秒とハイペースだった影響はあるにしろ、最初のコーナーを5番手以内で通過した馬の最高着順が7着。
過去の阪神ジュベナイルフィリーズでは、2019年も前半3Fの通過タイムが33.7秒で今年と全く同じ。この年は逃げたレシステンシアが1着。2着だったマルターズディオサも最初のコーナーを3番手以内で通過。前残りの19年と同じペースで先行した馬は今年の馬場では失速した。
今の馬場は先行してスピードを持続するのが難しい状況になっている。末脚のしっかりタイプを狙いたい。
新馬戦で完勝したレイベリング(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
レイベリングの前走はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定。当時の東京芝は開催の最終週。内を通る馬が有利な状況になっていて、新馬戦特有のスローペース。先行、内を通る馬が恵まれていたレースを外枠から後方位置取りで差しきっただけでなく、最後はまだ余力もあった。
0.6秒もの差をつける完勝だったが、トラックバイアスとは真逆の形での勝利。決してトラックバイアスは有利ではなかった。着差以上の圧勝だった。
スローペースの新馬戦直後でいきなりのGI挑戦は楽ではないものの、ポテンシャルの面では重賞でも十分に通用する。想定される馬場状況であれば期待したい。
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