▲12月は2歳戦で大活躍のミルコ騎手(c)netkeiba.com
12月の前半、2歳戦だけで5勝を挙げたミルコ騎手。将来が期待される若駒たちとの活躍に来年がますます楽しみになりますが、10日の未勝利戦では直線でムチを落としてしまったとのこと。
そのレースではそのまま手を使って叩き1着でゴールできたものの、やはり手では反応してくれない馬もおり、そのせいで負けてしまうこともあるんだとか。今回はそんな稀にある“ハンドライド”での騎乗について教えてくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「ミルコ騎手、こんにちは。最近は2歳馬でたくさん勝っていますね! 12月10日に勝ったマイネルフォルツァ(中京4R・2歳未勝利・芝1600m)では、レース中にムチを落としたとか!? ゴールまでどう対処したのですか?」(さやかさん)
ミルコ ああ、ハナを取り切って、自分のリズムで行けて、これはいいんじゃない?と思っていたところで…。
──ミルコさん、珍しくスタートからハナを主張していったレースですよね。
ミルコ そうです。何度も前の競走の映像を見たんだけど、いつもいいところまできているのに、ペース上がらないというか、スタートからずっと同じペースで走っているような印象だったから。これなら行くしかない、思い切って行こうと思ってね。実際、4コーナーまで展開はすごく上手くいった。でも、ムチを落とした(苦笑)。
──どこで落としたんですか? 落とした瞬間がわからなくて。
ミルコ 直線に向いたところ。一回叩いて、ゼッケンのところでゴチャゴチャなって、引っ掛かっちゃった。だから、2回目以降は手を使って叩きました。昔も手で叩いたことがあったんだけど、そのときはよく言われたよ、「手ムーロさん」とか(笑)。あ、「手ザーモさん」もいたね(笑)。
──2005年の朝日杯フューチュリティS(ジャリスコライト3着)ですね。懐かしい(笑)。
ミルコ もうね、落とした自分が