来年のクラシックに名乗りをあげるのは…?
前身は阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳S(さらにその前はラジオたんぱ杯2歳S)。
近年は2018年サートゥルナーリア、2019年コントレイルが勝ち、古くは2000年「アグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネ」が1、2、3着するなど、同時期の朝日杯FSを上回る出世レース。
クラシックを展望するので、強引に飛ばす馬は少なく、遠い時代を含めても2分00秒0を切った勝ち時計はない。
レースレコードは2021年キラーアビリティ(12月10日の中日新聞杯を勝って復活)の2分00秒6。それ以前はアグネスタキオンの2分00秒8だった。
ミッキーカプチーノ(父エピファネイア)は、中山2000mの葉牡丹賞を芝状態のいい1週目とはいえ、1分59秒1で楽勝している(2歳コースレコードは1分58秒9)
金言通り「競馬は時計ではない」が、前後半「60秒0-59秒1」の流れを、上がり34秒6で中位から一気に差し切り3馬身半差の楽勝。ゴール前はまだ余力があった。
昨年の阪神JFを制した最優秀2歳牝馬サークルオブライフ(父エピファネイア、桜花賞2着)と同じ牝系(3代母が同じスターマイライフ)。サンデーサイレンスの「4×3」はそのサークルオブライフや、エフフォーリア、デアリングタクトなどとも同じ種牡馬エピファネイア産駒の成功パターン。
早熟とは違うが、早くから素質開花するタイプが多く、父エピファネイアは前身のラジオNIKKEI杯を、その半弟サートゥルナーリアもこのホープフルSを勝っている。
外枠はもまれる危険はなく、中山最終週の芝状態も有利だ。中山芝コースに出走経験があるのは3頭。うち2000mで勝っているのはミッキーカプチーノとシーウィザード。
ジャスタウェイ(父ハーツクライ)産駒が4頭もいて、中では勝負強い勝ち方が光ったガストリックが相手の筆頭。ハーツクライ産駒ハーツコンチェルトも同じレースを、上がり33秒8で猛追しているから侮れない。
人気のないところでは、前走、一転して差してきたトップナイフ、同じ京都2歳S組のヴェルテンベルクが怖い。
当コラムの次回更新は1月4日(水)18時予定です。