昨年はジョッキーとして辛い1年に(撮影:桂伸也)
新年最初のコラムは昨年の振り返りから。昨年はGIの連続勝利記録が途切れてしまったミルコ騎手。「勝つどころか、乗せてもらうことさえ難しくなってる」とGIに対する本音が。
さらに昨年行われたサッカーW杯について。イタリア出身のミルコ騎手とフランス出身のルメール騎手のクスッと笑える開催中のやり取りから、“ブラボー!” で話題の長友選手とのエピソードまで話してくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「2012年から続くGI勝利記録が2022年で途切れてしまいました。ミルコ騎手ファンとしても、とてもつらいです。プライベートではおめでたいこともあった2022年ですが、ミルコ騎手にとってどんな一年でしたか?」(まるぷーさん)
ミルコ GI、勝てなかったねぇ。ヤバいよ、もう…。
──「2012年から続く…」とありますが、2011年も、JRAのGIこそ未勝利ですが、ヴィクトワールピサでドバイワールドCを勝っている。それもカウントするとすれば、日本馬によるGI勝利は2010年から続いていたんですね。
ミルコ そうですね。最近は、GIを勝つどころか、乗せてもらうことさえ難しくなってる。僕はいつも元気だけど、ジョッキーとしては幸せな年ではなかったかも。でも、エリザベス女王杯のライラックはうれしかった。2着で、しかも同着だったけど、馬主さんと相沢先生のためにも頑張ってくれてよかった。クリスチャンとワンツーだったしね。
──しかも、ライラックは12番人気。お見事でした。
ミルコ 一緒に2着したウインマリリンが次の香港で楽に勝っていたように、ライラックもかなり能力のある馬です。相沢先生は、去年もたくさん乗せてくれたね。本当にありがたいです。
▲ライラックを労うミルコ騎手と相沢師(写真は昨年のフェアリーS勝利時・撮影:下野雄規)
──質問にもありますが、プライベートではおめでたいこと、うれしいことがたくさんあった一年だったのでは?
ミルコ 娘が生まれて、久しぶりにお母さんと長い時間一緒にいられて、しかもクリスチャンも一緒にきて