▲新年のスタートは散々…?(撮影:桂伸也)
ミルコ騎手の2023年最初のレースはなんと落馬に。幸い大きなケガはなくその後も騎乗することができましたが、実はその前日に車をぶつけてしまう事故があったとのこと。
あまりに悲しい幕開けとなってしまった新年に「もう乗るのやめておこうかな…」と落ち込んでいると、武豊騎手から優しい言葉をかけられます。そこからのミルコ騎手はジュニアCを含む2勝を挙げる快進撃。悲しい幕開けから一転、良いスタートを切ることができた初日の裏側に迫ります。
(取材・構成=森カオル)
車はぶつけるし、1レース目で落馬するし、こんなスタートないでしょ
──2023年は、いきなり落馬からのスタートで…(1月5日・中山3R・メイクデビュー中山・アドマイヤゾネ)。
ミルコ そう! もうビックリ(苦笑)。今年はね、前の日にも最悪な出来事があって…。
──4日ですか?
ミルコ そうです。イタリアから娘たちがきていたから、年末年始は僕と奥さんとジョシュア君とステラちゃんと娘たちの6人で沖縄に行ってたの。
──沖縄! いいなぁ。
ミルコ 時期的に飛行機もホテルも難しいかなぁと思ったんだけど、なんとか予約が取れて。のんびりできたし、最高だった。で、リフレッシュして「今年も頑張ろう!」と思って4日に帰ってきたんだけど…。考えてみれば、その日は朝からバタバタだった。小さい子供が2人いるから、それだけでも大変なのに、飛行機間に合わない! 早く早く! みたいな感じで急いで空港に行って…。
──もしかして乗り遅れた!?
ミルコ いやいや、なんとか間に合いました。それで「よし、よかった」とホッとしてたらアッという間にKIX(関西国際空港)に着いて、預けてあった車に乗って高速に乗ったんだけど、ガソリンがあと少ししかなくて…。
──もしかしてガス欠!?
ミルコ 違います(笑)。ガソリンスタンドに行かなくちゃと思って、一旦高速を降りたの。ガソリンスタンドを探しながら知らない道をずーっと走ってたら、突然“ゴゴゴッ、ゴン!”みたいなすごく大きな音がして…。
──あ