昨年はダノンベルーガが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
1回東京開催はここまで4日間の開催を消化。芝は全てのレースを馬場コンディション「稍軽い」と判定。一貫して軽めの馬場コンディションのなかで開催できている。
先週も開幕週同様、先行、内枠有利。芝1600〜1800mの3歳戦(新馬戦除く)は4レース行われ、連対した8頭のうち6頭は最初のコーナーを4番手以内で通過。最初のコーナーを7番手以降で通過して勝った馬はいない。3着内馬も7番手以下の馬は3頭のみ。
連対した8頭のうち6頭は4枠より内。6番人気以下で3着内に好走した2頭はどちらも2枠より内だった。
ただし、人気馬も走りやすい馬場。走りやすく軽めの馬場コンディションのため比較的順当には収まりやすい。全てのレースを1番人気が勝ち、3着内に好走した12頭のうち10頭が4番人気以内の人気馬だった。
近年の共同通信杯で雨の影響を受け、馬場コンディションが「稍重い〜重い」だったのは2020年と2022年。
2020年はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定。2022年はトラックバイアス「 ・前有利」と判定。
どちらの年も最初のコーナーを2番手以内で通過した馬が3着内に複数好走しており、末脚を活かすのが難しい状況になっていた。
今開催、先週までのような馬場状況であったとしても先行馬が恵まれる可能性は高いが、雨の影響を受けて重め馬場コンディションになるようならば、差し馬はさらに走りにくくなる。人気薄の先行馬が有利な馬場になるだろう。
タスティエーラに注目(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
タスティエーラの前走新馬戦はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定。当日の東京芝はメインジャパンカップもそうだったように内を通る馬に有利な馬場。
新馬戦はペースも遅いため、先行馬も恵まれたレース。2番手につけたこと自体は有利だったが、外めの枠からそのポジションを取りにいったことで前半に脚を使っている。
前半のロスがありながらも、直線で追われると鋭く反応して3馬身半差の圧勝。このレースは新馬戦のなかでもトップクラスに質の高いメンバーが揃っていた1戦。先週までで既に2着馬と6着馬が勝ち上がっているが、3〜5着馬も勝ち上がるだろう。
前走は、新馬戦にしては前半からそこそこペースも流れている。そのペースを楽々と追走できていたことから重賞のペースにも戸惑わないはず。良いポジションで運べそうだ。
先週のような馬場コンディションが向く馬だが、2020年や2022年のような重い状況になったとしても先行できるので不利は少ない。他の馬が力を出せない分有利でもある。GIでも期待が大きい素質馬だ。
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