競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンにフェブラリーS出走予定馬の中から12頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
スピーディキック浦和・藤原智行 牝4
▲2月3日撮影(c)netkeiba.com
浦和から参戦する地方馬。昨秋から3戦連続で圧勝を続け、勢いのある4歳牝馬だ。数の少ないタイセイレジェンドの産駒だが、パッと見の印象は上品。お尻から後肢のライン、つなぎの角度と軽い馬場でもいい瞬発力を発揮できそうな感じがする。ハリツヤ良好で研ぎ澄まされた仕上がり。中央参戦に向け、盤石の態勢を敷いてきたか。
テイエムサウスダン美浦・蛯名正義 牡6
▲2月8日撮影(c)netkeiba.com
無駄なくキリッとして申し分ないデキと映った前走だが、直線で反応がなく大敗。ただ先行馬失速の流れで、直線前の馬が下がってきたので動かし切れなかったこともある。今回も前走と同様で張りは非常にいいし、肩の窮屈さを感じさせないバランスの取れた立ち姿。見た目に悪いところはないので、軽く扱うわけにはいかないだろう。
レモンポップ美浦・田中博康 牡5
▲2月10日撮影(c)netkeiba.com
筋肉質の大型馬でも休み明けを問題とせずに仕上がる傾向。根岸Sのいい状態をいかにキープできているかが今回の焦点だ。背腰の支え方、後肢の力強さはむしろ前回以上。爪や脚元にも不安箇所は見当たらないし、顔つきものんびりとした感じで余裕が感じられる。栗毛の肌を引き続き綺麗に見せており、好調キープと判断できる。
オーヴェルニュ栗東・西村真幸 牡7
▲2月9日撮影(c)netkeiba.com
3連勝から挑んだ2年前は16キロ減も影響し13着に失速。それ以来のマイル戦となるが、当時の勢いがない近況。年齢を重ねてきたこともあるためか、全体的な緩さが解消されずに重たさが抜けきらず。キリッとしたボディーラインの方が軽く動ける印象がある。全盛期に比べるとケイコの強度も物足りず。大きく変わる雰囲気ではない。
ケイアイターコイズ栗東・新谷功一 牡7
▲2月9日撮影(c)netkeiba.com
520キロ前後の大型馬。背丈が低く長い背中。肩が窮屈めで臀部のボリュームがあり、