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連対パーフェクトを継続中のレモンポップ

  • 2023年02月20日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・2/19 フェブラリーS(GI・東京・ダ1600m)

 好位を追走したレモンポップが残り300mで先頭に立ち、レッドルゼルの追撃を抑えてダートマイル王の座に就きました。根岸SとフェブラリーSの連勝は、ノボトゥルー(01年)、メイショウボーラー(05年)、モーニン(16年)、ノンコノユメ(18年)、モズアスコット(20年)に次いで6頭目です。

 父レモンドロップキッドはアメリカのクラシックレースのひとつベルモントS(G1・ダート12ハロン)を含めてG1を5勝。名種牡馬キングカメハメハと同じくキングマンボを父に持ち、アメリカで多くの重賞勝ち馬を出しています。わが国にはビーチパトロール(アメリカで芝G1を3勝)が種牡馬として導入され、現3歳の初年度産駒からシーウィザード(新潟2歳S-3着)を出しています。

 レモンポップの2代母ハーピアは大種牡馬デインヒルの全妹にあたり、こうした底力あふれる血がレモンポップの能力に影響を与えていると推察されます。「父レモンドロップキッド、母の父ジャイアンツコーズウェイ、母方の奥にダンジグ」という配合なので、アメリカでスピンスターS(G1・ダート9ハロン)を勝ったロマンティックヴィジョンと配合構成がよく似ています。これで通算11戦8勝、2着3回。連対パーフェクトを継続中です。

・2/18 ダイヤモンドS(GIII・東京・芝3400m)

 中団を追走したミクソロジーが直線で大外に持ち出し、最内で粘るヒュミドールにクビ差競り勝ちました。1勝クラスから4連勝、ここ2走はレコード勝ちという強さで、長距離路線に新たなスターが誕生した感があります。

 オルフェーヴル産駒は芝3400~3600mの超長距離戦で[3-4-2-7]。勝率18.8%、連対率43.8%、複勝率56.3%と驚異的な成績です。今回13番人気でクビ差2着に食い込んだヒュミドール、昨年暮れのステイヤーズSを勝ったシルヴァーソニックもオルフェーヴル産駒です。芝3400m以上のレースは年間2レースしか組まれていませんが(ダイヤモンドSとステイヤーズS)、オルフェーヴル産駒が出てきたら迷わず狙いたいところです。

今週の血統注目馬は?


・2/25 伊丹S(3勝クラス・阪神・ダ1800m)

 阪神ダ1800mと相性のいい種牡馬はダノンレジェンド。連対率51.9%は、2013年以降、当コースで産駒が20走以上した149頭の種牡馬のなかで第1位。

 当レースにはミッキーヌチバナが登録しています。阪神ダ1800mのスペシャリストで、ここまで[3-1-3-1]という成績。勝ち星のすべてを当コースで挙げています。今回は昇級初戦なので簡単ではありませんが、勢いがあり成長もしているので、展開が向けば通用してもおかしくないでしょう。

今週の血統Tips


 中山記念は小回り巧者が繰り返し連対することでも知られています。過去10年間で複数回勝ったのはウインブライトのみですが、過去50年間に範囲を広げると、カンパニー、バランスオブゲーム、エイティトウショウ、カネミカサが連覇を果たしています。この4頭は連覇だけでなく3回連対しています。小回りコースに急坂という癖の強いコースなので、得意とする馬は何度でも好走する傾向が見られます。

 ラッキーライラックは19、20年に連続2着となりましたが、同じようなコース設定(内回りコース&急坂)の大阪杯を制しています。今年は昨年の1、2着馬は出てきませんが、一昨年の優勝馬ヒシイグアスが登録しています。過去、中山芝コースでは7回走って[4-2-0-1]という圧倒的な実績。中山記念だけでなく中山金杯も制しています。

 ハーツクライ産駒は東京コースを得意とする傾向がありますが、中山記念に関しては他にジャスタウェイとヌーヴォレコルトが優勝しています。すでに7歳で、昨年の宝塚記念(2着)以来の実戦となりますが、体調が整っていればチャンスはありそうです。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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