過去10年のスプリングSの勝ち馬で、その後2200m以上で勝ったのはキタサンブラックだけ。古馬になるとマイラー寄りに完成するようなタイプのほうが勝ちやすいのがスプリングSだ。菊花賞とよくつながる弥生賞とは対照的な傾向といえる。中山内回りだけにロベルトの血が強く、22年は母母母父ブライアンズタイムのビーアストニッシドが、21年は母母父シルヴァーホークのヴィクティファルスが、19年は父クロフネのエメラルファイトが勝っている。取り上げた5頭にロベルトの血を引く馬はいないが…。(解説:望田潤)
オールパルフェアルピニズムの甥。牝祖アルヴァーダはラプヴォワイヤントH(米G2・芝12F)に勝ち、アルヴェロンやロングスピークの母でミッキーメテオの母母。父リアルスティールはラヴズオンリーユーの全兄でドバイターフ勝ち馬。本馬はモネヴァッシア=キングマンボの全きょうだいクロス3×4をもち、母父がルーラーシップだから手応え以上にハイペリオン的にしぶとい。朝日杯はHペースの逃げでさすがに苦しかったが、阪神外よりは中山内のほうが合っていそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
グラニット障害のオープン馬スナークスペインの甥で、母母エイシンスペインはJRA2勝、地方3勝。牝祖ネバージョオーからはカルストンライトオなどが出るが、近親に目立った活躍馬はいない。父ダノンバラードは良血のディープ産駒でロードブレスやキタウイングなどを出し成功。母父がフサイチコンコルドだから機動力とパワーに長けた血統で、