▲引退するユーバーレーベンについて(撮影:桂伸也)
先日引退が発表されたユーバーレーベン。2020年の阪神JFから2年以上をミルコ騎手と共に戦ってきました。
"うるさくて" "気が強くて" "わがままな"彼女との思い出や、お母さんになる今後の期待について語ってくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「デムーロ騎手、はじめまして! どうしてもお聞きしたいことがあり、質問を送ります。 先日、ユーバーレーベンが屈腱炎で引退、繁殖入りとなりました。ずっとファンだったのでとても寂しいです。 2021年のオークスをはじめ、多くのレースで手綱を取ったデムーロ騎手から見て、彼女はどんな印象の子でしたか? 思い出などあればぜひお聞きしたいです」(ハバネロさん)
ミルコ つらいなぁ、ホントに…。前走のAJCCでやっといい競馬を見せてくれて、これならまだまだ頑張れそうと思ったばかりだったのに。金鯱賞に使う予定で、すごく期待してた。
──そうですよね。AJCCの直線は見せ場十分でしたから。
ミルコ そうです。だから、引退を知ったときは、「あぁ…」って。ただ、屈腱炎は大きなケガとは違う。競走はできないけれど、お母さんにはなれるからね。お母さんになるには、ちょうどいいタイミングだし、ユーバーレーベンにとってはよかったのかもしれないと思うようにしました。僕はすごく寂しいけれど、彼女には次の舞台があるから。
──2021年のオークスは、ミルコさんにとってすごく思い出深いレースですよね。
ミルコ 思い出、いっぱいあるね。直前にイタリアの友達が事故で亡くなって