▲昨年はナランフレグが勝利(c)netkeiba.com
高松宮記念も昨年、一昨年と同じく2回開催の6日目に行われる。
1回中京は12日間開催。前開催からは1ヶ月程度しか空けずに2回中京開催が開幕。
開催日数が多かったために相応の傷みをうけており、中間には内ラチ沿いの芝のみが応急処置的に張り替えられた。
この整備方法は昨年と同様。しかし、路盤の状態は昨年とは全く異なる。
昨年開幕週の金鯱賞の勝ちタイムは昨年が1分57秒2のレコード。しかし、今年は1分59秒8。今年のほうが週中の散水量が多かったようで、馬場は若干湿っていた。それでも、時計がかかっている。路盤の状態自体が昨年に比べて悪いのだろう。
さらに、開催2週目となる先週は週中の雨量が多く、重めの馬場コンディションで開催が行われたため、路盤の状態は更に悪化している。
今週からはBコース替わりになるものの、張替えて状態の良かった部分の大半が仮柵で覆われる。コース替わりによって、状態がよくない馬場が大半を占めることになる。
さらに、今週末は天気予報も不安定。日曜まで連日雨が降り続くことも考えられる。路盤の状態を踏まえると重い馬場コンディションになるのはほぼ確実だろう。高松宮記念は昨年、一昨年ともにJRA発表は「重」だったが、今年は、昨年よりも一昨年に近い状態が想定される。
その一昨年の高松宮記念は勝ちタイムが1分9秒2。トラックバイアスは「外有利・超差し有利」。7枠より外から道中は二桁位置取りで通過した馬が1、3、4着。先行、内を通った馬にとっては厳しい状況だった。
現時点では枠順がわからないので、後方待機馬、なかでも重めの馬場コンディションが得意なタイプを狙いたい。
▲注目のロータスランド(撮影:小金井邦祥)
ロータスランドの前走京都牝馬ステークスはトラックバイアス「内有利・ 」と判定。内を通る馬、内枠に有利な状況。鞍上もこのことを意識してか、大外枠から最後方まで下げて終始内ラチ沿いを走らせて追い込んできた。結果的に内を通ってくることはできたが、枠順の兼ね合いであまりにも極端なポジションになってしまったのは不利だった。それでも、今までにない鋭い脚を使えたのは収穫。
これまで馬場コンディション「稍重い〜重い」のレースには3回出走。1勝、2着2回とすべて連対。昨年の当レースは馬場コンディション「稍重い」で2着に好走しているが、当時よりもさらに重い馬場コンディションで決着タイムも遅くなりそうなのは他馬との比較ではさらに有利。
1200mでペースが速くなる今回はゲートを出たなりなら、前走同様の最後方付近に追走することになる。そのポジションで我慢できるのは、一昨年のような馬場コンディション、状況であればトラックバイアスに恵まれそうだ。
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