シルクロード組の健闘目立つだけに死角は少ないか
混戦模様の高松宮記念。牝馬勢が人気になりそうだ。スプリント路線はもともと牝馬の健闘が目立つので、性別を気にする必要はないだろう。
ナムラクレアはシルクロードSを勝っての参戦。主要3プレップレースではこのところシルクロードS組の健闘が目立っている。斤量を背負えることは分かったしスプリンターズSも5着とまずまず走っており死角は少ない。
メイケイエールの香港スプリントは大外枠が響いた。それでも最後5着まで盛り返しているあたりには能力の高さを感じる。よほど折り合いを欠かない限り勝ち負けになっていいはずだが、これまでプレップに強くて本番で結果が出ていない点だけは気になる。
アグリは2歳春から評価の高い馬だったが、ここへきて急成長。1400mを使ってきたので1200m戦前半の流れに乗れるかどうかがポイント。位置がとれなかったときのことを考えると、12番枠という枠順は悪くない。
トウシンマカオの前走は、ハンデを考えればそう悪くない内容だろう。今回も差しに回るだろうから展開頼みのところはあるが、人気を考えてもちょうど買いやすい感じではある。
ウインマーベルも同様で、7着はやや負けすぎだが巻き返しはありうる。葵Sで57キロをこなしているので、斤量の絶対値に弱いということはないはず。GIで連対した実績を素直に評価したい。
GI実績ということではピクシーナイト。1年を超える休み明けでGIというのは該当例が少ないしもちろんプラス要素ではない。ただもともとの能力がないと始まらないと考えた場合、オッズが見合うなら買う価値はある。軸にするかはともかくヒモには入れたい。
同じように考えるとナランフレグも見限れないが、こちらは脚質が極端なので展開とスペースの問題はある。昨年のレースがうまくいきすぎたので再現は容易でないが、それでもある程度のところまで伸びてはくるはずだ。