▲西村淳也騎手と藤岡佑介騎手の対談がスタート(撮影:桂伸也)
年明けの小倉開催でリーディングを獲得した西村淳也騎手がゲストに来てくださいました。
西村騎手といえば2022年にはキャリアハイの72勝を挙げるなど、着々と国内での存在感を増していく一方で、武豊騎手に相談しデビュー2年目からフランス遠征を行うなど海外での騎乗にも積極的。将来の展望や海外遠征先での苦労について、2013年に同じくフランスでの修行経験がある佑介騎手と語り合います。
(取材・構成=不破由妃子)
小倉開催リーディング「ようやく勝ち方がわかってきた」
──今回のゲストは、デビュー6年目、充実一途の西村淳也騎手です!
西村 よろしくお願いします。
佑介 あんまりこういう取材って受けないよね?
西村 そうですね。取材は苦手です。よく嘘を書かれるので。フリーになった経緯とか…。
──ああ、「勝手に厩舎を出て行った」みたいな。その記事、見たことがあります。
西村 あんなの嘘ですからね。そんなこと、できるわけがないです。
佑介 この対談で嘘を書かれることはないから、安心していいよ(笑)。
──お約束します。デビューしたばかりの頃、一度取材をさせていただいたことがあるのですが、当時は「“あばれる君”と呼んでください!」とおっしゃっていて。
西村 言ってました? 若いですねぇ(笑)。
▲当時は”あばれる君”と呼ばれていた(C)netkeiba.com
──当時は「本当に似ているなぁ」と思っていたのですが、すっかり雰囲気が変わりましたね。
西村 髪の毛も伸びて(笑)。当時はトレセン内のほとんどの人に「あばれる」って呼ばれていて、なかなか名前を覚えてもらえなかったんですが、今はすっかり「淳也」が浸透しました。
──もう6年目ですものね。去年は72勝と勝ち星を伸ばして、年明けの小倉では開催リーディングを獲り、先月にはダイヤモンドS(ミクソロジー)で重賞3勝目をマーク。着々と存在感が増している印象がありますが、ご自身でも噛み合ってきたという実感はありますか?
西村 そうですね。とくに変わったことはしていないのですが、ようやく勝ち方がわかってきたかなという感触はあります。
▲ミクソロジーでダイヤモンドSを勝利(撮影:下野雄規)
「デビューする前に、騎手としての人生計画を立てていた」
佑介 年明けはずっと小倉で一緒に乗っていたけど、積極性があるし、レース中は常に警戒が必要な存在だなと思ってた。毎年のようにフランスに行っているけど、帰ってきてからもすぐに馬が集まるようになっているしね。海外に乗りに行きたいという気持ちがあったとしても、若手のうちはどうしても「行っている間に乗り馬がいなくなっちゃうんじゃないか」「今まで乗っていた馬を誰かに取られちゃうんじゃないか」っていう不安が付きまとうと思うんだけど、(坂井)瑠星や淳也が繰り返し海外に行って、帰ってきてからもこうして活躍する姿を見せることで、後輩も続きやすくなるよね。いいお手本になると思う。
西村 2年目に初めてフランスに行ったときは