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【天皇賞(春)予想】思い出したい、内枠有利

  • 2023年04月25日(火) 12時00分

枠番が馬券への重要なポイント


 天皇賞(春)が京都競馬場に帰ってきた。京都の芝コースは多少手が加えられ、外回り4コーナーのカーブが緩くなったという。ただ、レースが劇的に変わるほどの違いがあるかはまだ分からないし、改修以前の天皇賞(春)には明らかな内枠有利の傾向があったので、今年はそれに従ってみようかと思っている。このレースの内枠有利はわざわざ説明するほどのことでもなかったが、3年ぶりとなると忘れている人もいそうだ。

 過去20年のうち京都で行われた天皇賞(春)の枠番別成績は以下の通り。
回収率向上大作戦


 勝率・複勝率で明らかに有利なのは1枠だけ。ただ2、3枠から人気薄激走馬が出ている。1枠の回収率はビートブラックで跳ね上がりすぎているが、カレンミロティック(2015年)、ヒルノダムール、マイネルキッツ、ストラタジェムと他にも人気薄好走馬がいる。

 2枠の複回収率はカレンミロティック(2016年)もいるが、やはりメイショウドンタクの影響が大きい。3枠はホッコーブレーヴとイングランディーレが回収率を上げている。

 全部ではないが、単に内枠というだけではなく「内枠+逃げ先行」が結果に繋がっていることが多いので、タイトルホルダーがいる今年はこのパターンが出にくい可能性もある。ただこういうデータは余計なことを考えず、毎年適用するのが良い面もある。実際に枠順が出たら「ちょっとこれは買えん……」という馬が入ってしまう可能性もあるが、シルシを打てるレベルの馬であれば内枠、特に1枠の馬にはシルシを回したいと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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