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2024パリパラリンピックに向けて

  • 2023年05月01日(月) 12時00分
2024パリパラリンピックに向けて本格的に始動! 体幹を鍛えるため、武豊騎手プロデュースのジムに通っているそうです。

 新装京都競馬場、4月22日にグランドオープンしましたね。

 まず目を惹かれたのが、楕円形の『パドック』。2階には360度パドックを取り囲むパドックリングも。馬の歩様等細かい部分まで見ることができ、より関心が深くなりますね。例えば、左回りで馬が円を描いて歩くと、右のトモがどうしても振られてしまい、踏み込みが浅く見えますが、楕円形で直線部分があると、しっかり歩いている様子を見ることができます。手すりもハミの形になっていてこだわりを感じます。

日々是好日

▲新・京都競馬場のパドック(C)netkeiba.com



『メモリアルロード』も圧巻。京都競馬場は、菊花賞と秋華賞が行われるので、三冠馬が誕生する聖地です。ナリタブライアン、ディープインパクト、コントレイル、アーモンドアイ等、14頭の馬像が展示されています。

 コースの形態はほぼ変わっていないようですが、芝外回り4角カーブが緩やかになり回り易くなっているようです。

 新設された京都競馬場が舞台となる天皇賞・春を制覇された関係者の皆様おめでとうございます! 拍手喝采! パチパチパチパチ

 さて、2024パリパラリンピックに向けての挑戦がはじまりました。気合が入ります。FEIの登録も済ませ選考規定が発表されました。年内に最低3回は海外大会に出場し、64%以上ポイントを取ることが求められます。活動費用は、すべて自己負担。

 海外での大会出場になると、外国で騎乗馬の獲得のためにリースをしますが、多額の費用が必要になります。僕のスポンサーになってくださる方を求めています。ぼやぼやしてられませんね。頑張るので応援してください。

 自分自身の体幹をしっかり鍛えるために、テイクフィジカルコンディショニングジムへ通っています。

 このジムは、武豊騎手がプロデュースされたジムです。いろいろなジムがありますが、ここでは初動負荷トレーニングという、柔軟に動ける体作りをしています。野球のイチロー選手が始めて有名になりました。筋肉は脂肪より重くなるので、ムキムキの筋肉を作るのではなく、バランスよく体幹を鍛え柔軟な体を作ります。馬に乗るためにはとっても大事です。

 馬の背中に安定して乗るための騎座、そして馬の動きを邪魔しない柔軟な体をつくる。人が柔軟な動きができると、馬もいい走りをしてくれますよね。

日々是好日

▲股関節を広げる…ジムでのトレーニングの様子



 乗馬は競技ではなく演技といわれ、綺麗な動きで表現します。もちろん、馬だけでなくライダーにも綺麗な動きが求められます。

 乗馬は、鞭が使えないので馬を脚で動かします。僕は、左麻痺、特に左脚のアキレス腱が伸びず固いので鍛えています。馬の動きの邪魔にならないように工夫する。

 そのためにも体幹を鍛えることがとっても重要です。高次脳機能障害のため集中力が切れてしまうので、バランスボールに座り、目の前に親指を立て、前後左右に動かして眼の移動をします。左半側空間無視にも役に立ちます。

 面白いバランスマシンがあるのですが、その上に片方の足の膝で座り、片方の足を後ろに伸ばす姿勢をとります。マシンの振動に振り落とされないように重心を保ち、お尻の筋肉と体幹を中心に保って、股関節や内転筋を鍛えます。

日々是好日

▲振動マシンでトレーニング中



 僕のトレーナーは、京大病院のリハビリテーションの理学療法士をされていた方なので、高次脳機能障害のことをよく理解していただき、私に欠損している視野や集中力、半側無視、バランス等を考えトレーニングをしてくれるので、感謝の気持ちでいっぱいです。

 高次脳機能障害は、健康な人よりも早く体の動きが悪くなるといわれています。脳からの命令が上手く伝達できなくなるからです。だからしっかり身体を動かし鍛える。週1回2時間のジムでは足りないので、自宅でもできるトレーニングを教えていただき、毎日体を動かしています。

日々是好日

▲自宅でのトレーニングも頑張っています!



 馬場馬術の馬はとってもよくトレーニングされているので、馬の動きを邪魔しないライダーになるために僕自身も紳士的な騎乗ができるように鍛える。

 最大の難関は、経路を覚えることですね。そして正確に図形を描くことでポイントアップにつながります。

 その第一歩。入場し、堂々と主審ジャッジまで軽やかに進むこと。強化合宿で教えていただいた4足揃えて停止。これで64%越えです。

 さー、やるしかない。楽しくなってきました。

 武豊騎手もずっと馬に乗り続けられる体作りをされています。尊敬しかありません。同期もみんなそれぞれ目標を持ち達成感を持ち頑張っています。形は違っても同じ馬競技。頑張ろう!

 ps. 5月14日に、京都競馬場へゼッケンバッグ販売とTCC #ウマミラの活動に行きます。いやー、楽しみや。ファンの皆様、ブースで待っています。覗きに来てください。ご協力をお願いします。

オカン パリパラリンピックに向けて、外国での大会に、最低でも年3回出場していかないと権利が取れない。わおー。体力も金銭面も大変になってきました。

 今しかできない事、今やるしかないでしょう。母も気合をいれます。

 ジムへ行くことが身体のケアだけでなく、心のケアにもつながっていることを感じ感謝です。自宅でも細々とトレーニングを継続し、ほんの少し歩行具合がよくなってきたかと感じています。靴の痛み方が変化してきました。

 友達も少なくなり、トレセンにも取材に行けなくなっているので、心を大切にしていただけるのが嬉しいです。感謝です。大事にしていきたいと思う。

 5月14日、京都競馬場へボランティア活動。『びわこみみの里』で製造しているゼッケンバッグ販売と、TCC #ウマミラの手伝いにいきます。憧れの京都競馬場へ潜入。楽しみ倍増。完売目指して息子よ、仕事を忘れるな。ボランティア活動へのご協力よろしくお願いします。

 つねかつこと常石勝義&おかん

(次回の更新は6/1(木)を予定しています)

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1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っている。

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