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【宝塚記念予想】タフな馬場+内回りのロンスパ持続戦 サンデーの斬れよりヌレサドのパワーを重視

  • 2023年06月18日(日) 18時00分
 近年の宝塚記念の連対馬の顔ぶれをみると、ヌレイエフ(タイトルホルダー、クロノジェネシス、ミッキーロケット、キセキ、ワーザー)かサドラーズウェルズ(タイトルホルダー、リスグラシュー、ユニコーンライオン、ワーザー)の血を引いている馬が多い。タイトルホルダーはヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロス5×4、ミッキーロケットはヌレイエフ4×4、ワーザーはサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3/4同血クロス3×4だ。梅雨時でタフな馬場になることも多く(過去7年で良が3回、稍重が4回)、しかも内回りコースで各馬早めに動いてロンスパ持続戦になりやすいので、ヌレイエフ≒サドラーズウェルズのパワーや持続力を重視したいレースといえる。(解説:望田潤)


アスクビクターモア
 コロネーションS(英G1・芝8F)勝ちケマーの半弟で、フィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ちプリティゴージャスのイトコ。母カルティカはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)3着。母父レインボウクエストは凱旋門賞馬。ディープ産駒らしい鋭さはないものの、母方の持続力と粘着力で走る中長距離馬で、上がりがかかるタフなレースほどパフォーマンスが上がる。今春は不本意なレースがつづいたが、繋ぎが長くて弾む走りだから良馬場で巻き返したい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

イクイノックス
 ヴァイスメテオールやミスビアンカの半弟で、スタッドリーのイトコ。母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬でガイアフォースやラヴェルなどの父。見た目はわりと父似で、この牝系らしいナスペリオン的な強靭かつ持続力あるストライドで走る。内回りより外回り、2000より2400がベターには違いないが、ヘイローとサーアイヴァーのクロスで機動力も兼備しているのは有馬記念を見てのとおり。格でねじ伏せるか。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

ヴェラアズール
 アヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオー、ナサニエルの甥で、エルカスティージョのイトコ。母母アドマイヤサンデーは阪神牝馬特別2着。牝祖マデリアは仏オークス馬。父エイシンフラッシュはダービーと秋天に勝ちオニャンコポンやタマモメイトウなどを輩出。大型で脚長で伸びある体型で、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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