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【善臣騎手→競馬ファンの皆様へ(後編)】「27歳で乗馬大会へ」「大学受験、母vs息子」「身内が亡くなって…」相談役がズバッと解決!

  • 2023年07月03日(月) 18時01分
soudanyaku

▲今回も相談役が皆様のお悩みに答えます!(撮影:下野雄規)


JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムです。

先週に引き続き、netkeiba公式インスタグラムにて募集した、ファンの皆様からのご相談への回答をお届けします。何を隠そう相談役は、この企画を通じてファンの皆様と交流できることをとても楽しみにしていました。人生経験豊富な相談役のアドバイスを、ぜひ皆様の人生の参考になさってください。

(構成=netkeiba編集部)


Q.初めまして! 今年27歳になりますが、最近乗馬を始めました。いつか障害馬術の大会に出たいなと思うようになりました。今から練習を始めて、いつか大会に出場することはできると思いますか? 久しぶりに夢ができたので、諦めたくないです。また、心が折れそうな時に、どのようにモチベーションを保っていますか? もう少し早くに馬という生き物や、競技などに触れる機会があればと悔しく思うこともありますが、今からでも大丈夫だと背中を押して欲しいです!



相談役 乗馬を始めたというのはとても素晴らしいこと。27歳からだって全然遅くないでしょう。馬術の法華津選手なんて80歳での東京オリンピック出場を目指していたくらいなんだから。大会を目指すというのも大いに結構だけど…まだ始めたばかりなのに今から大会を目標にして、「諦めたくない」とか「心が折れそうな時」とか、先のことを心配しているのは少し気になるかな。

 それというのも乗馬というのは人間の「○○したい」とか「○○させたい」という気持ちばかりではうまくいかないから。言葉を話すことができない馬という動物と向きあって、この子は「何を考えているんだろう」とか「今日の調子はどうかな」「機嫌はどうかな」とか感じてあげることが大切なんだよね。あくまで人馬が一体となることが重要で、その先に大会とかの目標が見えてくるんじゃないかと思います。素晴らしい趣味ですから、あまり気負いすぎずに。楽しみながら頑張ってくださいね。

Q.最近上司と上手くいかず毎日胃が痛い思いをしています。思いつきで行動し突っ走るタイプの上司と、熟考し行動に移すタイプの私とではウマが合わないのですが、この先どう付き合っていくべきでしょうか……。善臣相談役助けてください。

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1966年7月30日、青森県生まれ。元調教師の柴田政見、柴田政人、元騎手の柴田利秋が叔父にいる競馬一家。1985年にデビュー。同期は須貝尚介、武藤善則、石橋守ら。JRA騎手としては初となる黄綬褒章を受賞。1993年、ヤマニンゼファーで安田記念を勝利しGI初制覇。2005年から2010年まで日本騎手クラブの会長を務め、退任とともに相談役に就任。勝つごとにJRAにおける最年長勝利記録が更新されていくレジェンド。

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