
▲今回はユーザー質問3本立て!(撮影:桂伸也)
不可解な負け方をしてしまう馬も多くなる、梅雨の時期について。ミルコ騎手は返し馬が終わった瞬間に体調の変化を感じることがあるといいます。中には猛暑時も苦しくなりづらい馬もいるそうですが、それには複雑な思いも…。
その他、ミルコ騎手とのコンビで6月に勝利を挙げたピピオラについてや、ミルコ騎手の家事事情などユーザー質問3本立てでお届けします。
(取材・構成=森カオル)
Q「梅雨の時期は、気温や湿度の高さのせいか、毎年なんとなく不調に陥ります。馬にも似たような不調はあるのでしょうか? 不可解な負けなどの場合、そういう原因もあったりしますか?」(ビバリーさん)
ミルコ あると思う。もともと暑さに強くないから、かわいそうね、馬たちは。
──体調の変化はすぐにわかるものですか?
ミルコ わかる、わかる。返し馬が終わった瞬間にわかることがあります。ひどいときは、返し馬をしただけで馬が倒れちゃう。しんどくて、耳がウサギみたいになってね。息遣いも深くなるというか、フーフーと重くなる。
一生懸命に走る馬ほど苦しくなるね。ズルい馬は頑張らないから、苦しくならない(笑)。頑張ってほしいけど、そこは複雑ね。
──ミストを導入したりして、JRAもいろいろと対策はしていますが、個体差のある生き物ですからね。
ミルコ 競馬のあとにはシャワーを浴びさせたりして、関係者も頑張っています。この前の宝塚記念のあとも、みんなケアをしてた。GIクラスともなると、みんな一生懸命走るし、しかもあのスピードでしょ? やっぱり体調を崩しやすいですね。今思うと、ドゥラメンテ(2016年2着。入線後に歩様が乱れて下馬)も季節が関係していたのかな。

▲引退レースとなった2016年の宝塚記念で返し馬を行うドゥラメンテ(ユーザー提供:ゆうーさん)
Q「6月10日の東京芝1600m(3歳以上1勝クラス)を勝ったピピオラについて、ミルコ騎手が感じた将来性を教えてください!」(サブローさん)
ミルコ ピピオラ、めっちゃ強かった!