世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。
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過去にはシーキングザパールやタイキシャトルの活躍も
ドーバー海峡に面したシーサイド・リゾートのドーヴィルは、毎年夏になると、フランス競馬の中心地となります。
今年のドーヴィルの夏開催は、7月30日にスタート。8月27日までの4週間に、16日間にわたって競馬が催されます。ドーヴィルで初めての競馬が行われたのは、1863年でした。以来、160年をかけて発展してきたドーヴィルの競馬は、今や、5つのG1を含む22もの重賞競走が組まれた、華やかな開催となっています。フランスはもとより、ヨーロッパ各国からトップクラスのサラブレッドとジョッキーが集結し、ハイクラスの競馬を展開します。
長い歴史を誇るレースがたくさん施行されているドーヴィル開催ですが、中でも開催のハイライトとなっているのが、今年は、アルカナ・オーガスト1歳セールの最終日にあたる、8月20日の日曜日に行われるG1モルニー賞です。ヨーロッパで施行される2歳馬のG1では、開催時期が最も早いのがこのレースです。例えば、2011年のこのレースの勝ち馬は、サンデーサイレンスの孫にあたるダビルシムでした。
夏のドーヴィル開催を彩るもう1つのハイライトが、G1ジャックルマロワ賞です。マイル路線における3歳世代と古馬の精鋭が激突するジャックルマロワ賞は、ヨーロッパでも最高のマイル戦と言われています。日本の競馬に例えれば、G1安田記念に相当するレースで、近年の勝ち馬には、ドバイミレニアム、ドバウィ、ゴルディコヴァ、キングマン、ミエスク、パレスピアといったビッグネームが並びます。
夏のドーヴィル開催ではこれまで、日本調教馬の遠征も見られてきました。例えば、1998年、シーキングザパールがレコードタイム(1分14秒70)でG1モーリスドゲスト賞を制覇。同じ年には、タイキシャトルがG1ジャックルマロワ賞制覇を果たしています。
ドーヴィル競馬場で行われるG1で、開催時期が最も早いのが、距離1400mのG1ジャンプラ賞です。7月9日に行われた今年のジャンプラ賞を制したのは、日本人馬主・斎藤久明氏が所有するグッドゲス(牡3)でした。ファブリス・シャペ調教師が管理する、この父コディアックの牡馬は、フランスのこの路線における最強の3歳馬との評価を得ています。
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