今の競馬予想界は群雄割拠――。
AI(人工知能)の参入などもあり、競馬予想のレベルも10年前と比べれば数段上がっている感じがあります。
そんな中、現在活躍中のプロ予想家たちがこぞって絶賛する新進気鋭の若手予想家がいます。今回、インタビューに応じていただいた『のれん』氏です。
2021年11月にウマい馬券でデビューすると、その年は2カ月連続のプラス収支。昨年も年間を通してプラスとしており、2年連続の勝ち越しを決めました。
ウマい馬券での予想公開も3年目に突入したのれん氏ですが、今年も6/30時点で50万円超のプラス。もはや、その実力は疑いようがありません。
そんなのれん氏のこれまでの経歴や競馬観、そして予想方法など、多岐に渡る内容でインタビューを実施。前編ではパーソナルな部分を中心とした内容でお届けします。
※今週から『のれん』氏のサムネイル画像が変更されました。
競馬予想家としてやっていきたいなという思いはありますよ
──ウマい馬券で好成績を残して多くのnetkeibaユーザーに支持されていますが、更にのれんさんの事を知ってもらいたいという思いがあり、本日インタビューをさせて頂きました。色々とお聞きしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
のれん こちらこそ、よろしくお願いします。
──デビューして3年目となりますが、おいくつになられたんですか?
のれん 26歳になりました。
──お若いですね。ところで、のれんさんはどちらのご出身なんでしょう?
のれん 愛知県出身ですね。小学校6年生までは愛知に住んでいましたが、その後は父の実家がある岐阜県に住んでいます。
──愛知県なんですね。やはり競馬との出会いは中京競馬場とか?
のれん そのような環境ではなかったですね。ちなみに、競馬場にはこれまで1回も行った事がありません(笑)。
──えー!? これだけ予想が上手なのに競馬場へ行った事がないのは意外ですね。では、どのような経緯で競馬と出会ったんでしょう?
のれん 競馬のメダルゲームがきっかけです。子供の頃にアミューズメント施設へ遊びに行った時は、メダルがなくなるまで競馬ゲームをやっていましたね(笑)。
──それが、今ではリアルな競馬で増やしていると……(笑)。実際の競馬はいつから始められたんですか?
のれん netkeibaさんの俺プロで予想をやり始めて、2020年に回収率がプラスになったので2021年から馬券を買い始めました。競馬自体は馬券を買い始める前から見ていますよ。
──俺プロを練習代わりとして使っていたんですね。
のれん そうですね。それまでは自分の予想に自信がなかったので……。実際、最初に俺プロへ参加した2018年は回収率62%という成績でした。2020年のコロナ禍で時間が出来たので、本腰を入れて予想に打ち込めたのが結果に繋がりましたね。
──まさに努力のたまものですね! のれんさんは好きな馬とかいないんですか?
のれん あまり個人的な思い入れがある馬はいないんですよね。
──予想に私情を挟むようでは勝てないですもんね。
のれん そうですね。ただ、コントレイルはPOGで指名していた事もあったので好きな馬ですよ!
──POGもやっていらっしゃるんですね!
のれん netkeibaさんのPOGに参加しています。
──ご参加ありがとうございます(笑)。続いて1週間のスケジュールをお聞きしたいのですが、現状はどのようなスケジュールでお過ごしですか?
のれん 水曜日までに前週のレースをチェックするようにしていて、パソコンでそれぞれの馬にコメントを残しています。障害レースは予想しないので見ていませんが、その他は全てチェックしていますね。馬のコメントは見どころがあった馬だけにしているので、大体のレースで2/3ぐらい。レースレベルが低そうであれば1/3くらいの時もある感じでしょうか。木曜日あたりからは週末の予想に備えて、あとはツイッターで予想の結果や競馬関連で気になった出来事をたまにツイートしている感じですかね。元々、SNSが苦手で他の方のツイッターを見るだけだったんですが、年始から自ら発信する事をやっていこうと始めました。
──SNSは得意じゃないんですね。
のれん ツイートする時に色々と考えてしまうんですよね。他の人だと思いついたらすぐにツイートすると思うんですが、僕の場合は自分の中で消化したらツイートせずに終わってしまう……。人の目を気にするタイプでもあるので、そういうところがSNSの苦手意識に繋がっているのかと思います。
──なるほど、そうなんですね。予想家の中にはSNSを活用している方も多いと思いますが、影響を受けた人とかいるんですか?
のれん『メシ馬』さんや『とうけいば』さんですね。とうけいばさんの著書を買って読んだ事もあるので、スタイル的には似ているのかもしれません。
──やはり結果を出している人は考え方も似ているのかもしれませんね。因みに前から気になっていたんですが、なぜ「のれん」という予想家名なんですか?
のれん 高校生の頃にソーシャルゲームで名前を決めるってなった時に、適当にキーを押して予測変換の一番上に出てきたのが「のれん」でした。それをひらがなにしたら見た目的にもいいかなぁと思って(笑)。それを今でも使っている感じですね。
──今では、その名前がnetkeibaユーザーだけでなく、他の予想家さんや競馬予想界にも浸透してきています。これからは競馬予想を生業としてやっていこうとか、野望のようなものはないんですか?
のれん 出来る事なら、競馬予想家としてやっていきたいなという思いはありますよ!
毎週、殆どのレース映像を見直し、多くの馬に対してコメントを残しているというのれん氏。後編では、そんなのれん氏の回顧術など「予想」の部分にフォーカスします。
毎年プラス収支を叩き出している裏で、どのような振り返りがなされているのか? のれんファン必見の後編を楽しみにお待ちください!
(⇒後編につづく)