▲昨年はテルツェットが優勝(c)netkeiba.com
開幕週だった先週の札幌芝は週中降雨の影響もなく、非常に良い路盤の状態。1800m以上でも上がり33秒台を出して連対した馬が複数出たように走りやすく、コース取りや位置取りによる偏りもみられない。末脚の要求度が高い馬場だった。
過去10年の札幌で行われたクイーンステークスも馬場コンディション「稍重い〜重い」と判定した年は1度もない。洋芝というイメージで函館と札幌は混同されがちだが、コーナーの角度や路盤の状態、風などの負荷が強い函館は札幌とは別物。高速上りも出しやすいのが札幌である。
2018年以降のクイーンステークスを振り返っても、4回のうち3回をトラックバイアス「差し有利」と判定。上がり33秒台で連対した馬が複数出ているのに対して、最初のコーナーを3番手以内で通過して連対した馬は1頭もいない。
馬場コンディションが「標準〜軽い」と判定するような馬場コンディションの際には速い上がりを使うことも可能なため、実質的に要求される能力は広いコースで直線も長い東京芝と大差なく、このレースに関してもポジションを取ることや器用な立ち回りもほぼ問われないことが分かる。
▲イズジョーノキセキに期待したい(撮影:下野雄規)
今週末も天候の心配はなさそうで、先週や例年通りの馬場コンディション、状況が想定される。末脚のしっかりした馬を狙いたい。
イズジョーノキセキの近2走は1600m。適した番組がなく、牝馬限定戦だったために仕方なく使われたが、戦歴からも向いていなかったのは明らか。
古馬混合戦の2勝クラスより上で3着内に好走した際は全て馬場コンディション「標準〜軽い」の間。軽めの馬場コンディションを得意とする馬ながら近4走のうちエリザベス女王杯、有馬記念、阪神牝馬ステークスは馬場コンディションが「稍重い」。近4走は全て本来の力を出し切れていない馬場。今回想定されるような馬場コンディション、状況であれば、巻き返すだろう。
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