こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才「のれん」氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
先週の日曜日は、重賞のレパードS(GIII)含む計5レースで的中し「23万9660円」のプラス収支と絶好調。そんなのれん氏が今週注目したのは、小倉競馬場で行われる小倉記念(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考としてお役立てください!
過去の傾向を鵜呑みにするのは危険!?
まず小倉芝2000mの特徴を整理すると、ホームストレッチを一杯に使っての先行争いが繰り広げられ比較的ペースが上がりやすい点が一つ。
そして二つ目が1コーナーに入る辺りから坂を上って2コーナー途中から下りはじめる為ロングスパートになりやすい点。現に小倉記念の過去レースを10年分見ても、残り1000mから800mの区間のラップが9/10で11秒台に入っているように、先行馬は息が入りづらく差し馬が台頭しやすいコース。
ただ今年のメンバーを見てみると、特別登録馬の中で前走初角3番手以内だった馬が4頭しかいないのに対し、二桁で通過した馬は9頭と過半数越え。小倉記念というレース自体今年は開幕週で行われるが、2019年以前は開催2週目に行われており、2021・2022年は京都競馬場改修の影響で馬場が使われた状態と、今年と同じレギュレーションで行われたのは2020年だけ。
その年は超高速馬場で前への意識が強くなり前潰れの差し決着となったが、今年のメンバーで先行争いが激化するとは考えにくく、過去の傾向を鵜呑みにするのは危険かもしれない。