【札幌記念予想】豪華メンバーが集結 ゆえに難解な一戦に
絶対的な主役がおらず混戦模様
海外帰りの馬が多いことに象徴されるが、かなり充実したメンバー構成となった。ただ絶対的な存在はおらず、どの馬を頼るかは難しい一戦だ。
ジャックドールは前年の覇者。昨年はパンサラッサがいたので控える形、今年はユニコーンライオンが強引に主張してくるなら番手、こなければハナだろう。ハナに行く形のほうが武豊騎手騎乗のメリットが出るし、勝ち切れる可能性も高まる。ただ展開ばかりはゲートが開いてみないと分からない。
ダノンベルーガはドバイターフで惜しい2着となって以来の一戦。堀師のコメントは先を見据えた内容となっているが、モレイラ騎乗はとにかく魅力。あれだけ人気になっているのに通算の単回収率が107%という騎手は買わざるをえない。
プログノーシスは順調な出世ぶりで、秋にはGI勝ちの期待もかかる。とにかく速い上がりを使えるのが武器の馬だが、洋芝の札幌記念は差し決着になるケースでも上がりは34秒台になるかならないかというレース。この馬の良さが生きるかどうか。仮にここで追い込みきれなくても、秋の東京などでは見直す価値がある。
シャフリヤールはドバイシーマクラシックで5着だったことと2000mがベストではないことで、今回は人気落ちしそう。休み明けもプラスではないので確かに不安材料は多い。ただあまり人気落ちするようなら逆に「ダービー馬だから」だけで買ってもよいように思う。
マテンロウレオはプログノーシスと逆のイメージで、速い脚を要求されないここは合いそうなイメージ。札幌ははじめてだが楽しみのほうが大きい。勝ち切るタイプではないが、3着以内なら可能性は十分にある。
ソーヴァリアントはここ2走の内容を見てしまうと手を出しづらいのだが、条件馬時代とはいえ札幌2戦2勝。またこのレースの1枠は好走例が多い。穴党は狙ってみてもよい馬だろう。