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【#18】目を開けた夫に一番伝えたかったこと──落馬の前々日以来の夫婦の会話

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  • 2023年08月27日(日) 18時01分
shirahama

▲2カ月以上ぶりの会話で鬼嫁が投げ掛けた言葉とは…?(撮影:桂伸也)


障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、昨夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

リハビリ専門病院へ転院して10日が経ち、主治医との面談のため病院へ。医師の見解を聞いた後は、少し面会の時間をもらえることに。

目を開けた雄造騎手と2カ月以上ぶりに面会をした由紀子さんは、どんな言葉を掛けたのでしょうか──。


単調な答えばかりの夫が大きなリアクションを見せたのは…(笑)


 転院から10日が経った10月7日。転院後初めて、主治医との面談がありました。この日の主治医からの報告は、以下のようなものでした。

・意識障害あり。
・入院時と比べて覚醒度が向上。
・食事は3食ともほぼ完食。
・普通の硬さに焚き上げた白米を一口サイズのおにぎりに。おかずは少し柔らかくしていて、汁物にはとろみをつけている。
・普通食でもいけると思う。明日からはお菓子やジュースなど、医師が確認した後は自由に食べてもらって構わない。ご本人の好きな物を宅急便で送ってあげてほしい。
・骨折した箇所はすべて骨ができてきている。順調に回復。
・体の麻痺は、右の手足にも出ていると思う。しかし軽いもの。リハビリで元に戻る可能性が高い。
・身体のバランスを取る機能に後遺症が出ている。こちらもリハビリが必要。
・身体機能に関しては、リハビリで日常生活を送るに困らないところまでは戻る可能性が高い。
・午前中のリハビリは順調に進めることができるが、午後からは疲れが出るのか、拒否することが多い。
・脳の後遺症は、今はまだ覚醒度が低いため、今後の予想がつかない。
・今のところは見当違いな発言はなく、昔の話も覚えている様子。

 身体機能が回復しているという報告を聞き、とても安心しました。脳のほうは、まだ今後の予測がつかないとのことで不安は残りましたが、武田さんとの電話でのエピソードや主治医の見解を聞き、少しだけホッとしました。

 面談の後、本人に少しだけ会えるとのことで、ロビーで待つことに。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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