▲「豊さん、ヤバいね」(撮影:桂伸也)
この夏は牧場へ行ったり大井のイベントに出演したりと大忙し。社台スタリオンステーションで種牡馬見学をしていると、過去にディープインパクトに跨った前歴(?)のあるミルコ騎手に、牧場スタッフから事前注意が…(笑)
そして8月2日は武豊騎手と大井競馬場でトークイベントに出演。馬券も購入したものの、そこでは競馬の難しさを痛感し…?
(取材・構成=森カオル)
ディープインパクトに跨ったら…「豊さんに文句言われた(苦笑)」
──この夏は、北海道の牧場にも足を運ばれたそうですね。
ミルコ はい! あの週は忙しかったなぁ。土曜、日曜と新潟で乗って、その足で北海道の牧場に行って、水曜日は栗東で調教に乗ってから大井に行ってイベントに出て、翌朝は栗東で調教に乗って…。
──すごいスケジュール(笑)。
ミルコ イタリアで乗っていた頃はすごく移動が多くて、ローマ、ミラノ、ローマ、ミラノって毎日毎日移動してたね。当時は「日本のジョッキーになったら楽だろうなぁ」と思っていたけど…そうでもないね(苦笑)。でも、楽しいことばかりだから、気分が変わっていいですね。忙しかったけど、楽しかった!
──牧場では、会いたい馬に会えましたか?
ミルコ 会えました! 社台スタリオンに行って、社台ファームに行って、ノーザンファームにも顔を出して。種馬、全部見てきました。社台ファームでは、2歳もいっぱい見てきたし、(吉田)照哉社長とランチして、お蕎麦をご馳走になって。照哉社長、すごく優しいね。ホントに家族みたいに迎えてくれて。サトノクラウンもスワーヴリチャードもみんな元気で安心したけど、ルヴァンスレーヴはちょっと怖かった…(苦笑)。
──噛まれた!?
ミルコ 噛まれたりはしてないけど、なんか雰囲気が怖くて。でも、触りたいから、ちょっと触って逃げて、ちょっと触って逃げて…みたいな感じ(笑)。乗っていた頃は、めちゃめちゃおとなしかったんだけどなぁ。ただ、ルヴァンスレーヴは、今でもとってもカッコいい。めちゃめちゃカッコいいよ、あの馬。
▲2018年チャンピオンズCを勝利したルヴァンスレーヴ(C)netkeiba.com
──会えてよかったですね。
ミルコ はい。とってもうれしかったです。だいぶ前だけど、僕、牧場でディープインパクトとヴィクトワールピサに乗ったことがあって…。ルヴァンスレーヴの近くにいたら、牧場の人から「乗っちゃダメ!」って言われた(笑)。「乗らない乗らない! 怖くて乗れないよ」って言ったんだけど。
──ミルコさんが牧場でディープインパクトに乗っちゃったのは有名な話