こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才「のれん」氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。実力派の見解を、ぜひ予想の参考としてお役立てください!
斤量を見る上では馬体重も大事!?
夏のローカル開催最終週となる今週は、1年で一番芝の外枠が有利な週と言っても過言ではないだろう。新潟記念においてもそれは例外ではなく、8枠からスタートした馬がここ3年で5頭も馬券内に入っている。
ただ今年に関しては、新潟市で7月20日を最後に8月27日まで1?も降水を観測しなかったように競馬開催も好天に恵まれ、先週の競馬でも内が極端に荒れている様子はなかった。今後の天気予報も晴れマークが並び、大きな馬場バイアスが発生することはなさそうだ。
登録メンバーを見てみると、15頭中実に10頭が前走で最初のコーナー10番手以下で通過し、さらにそのうち5頭は距離短縮ローテであるように、全体的に2000mでは追走力に欠けるタイプが多い印象。毎年のように4コーナー二桁通過順の馬が馬券に絡むように例年の傾向的には差しが決まりやすいレースで、陣営もそのイメージを持って使ってきているように感じるが、その結果同じようなタイプが集まってしまったし馬場も比較的きれいな今年に関しては例年のような差し競馬になる確率は高くないだろう。
もう一つ触れたいのが、新潟外回りは芝コースでは唯一斤量体重比が有効に使えるコースだという事。
まず斤量の差が影響しやすいシチュエーションとして、スタートやギアチェンジのような急加速時の負荷や、直線でトップスピードを迎えてそこから惰性で粘る時の減速率などが挙げられる。
新潟芝外回りは4コーナーから直線序盤にかけて急加速し、長すぎる直線の半ばでトップスピードを迎えてからゴールまで平坦コースを惰性で粘ることになるのでその影響を受けやすい。斤量よりその影響が大きく出る斤量体重比で成績を参照すると、その差がよくわかる。
新潟記念においてもそれは例外ではなく、斤量体重比上位の馬が好成績。
以下は今年の登録メンバーの前走馬体重での斤量体重比順に並べたもの。上位の馬は穴でも拾う価値があるかもしれない。